日本最初の河川トンネル「湊川隧道(みなとがわずいどう)」が神戸市兵庫区にあることをご存じですか?
実は神戸市民でも知らない人が多いのですが、120年前に作られたトンネルは神秘的な名所なのです。
湊川隧道のトンネルは一般公開日があり、トンネル内でミニコンサートも開催されますので、その様子もご紹介します。
一度は足を運んでみたい湊川隧道、ランニングで向かっても、写真がお好きな人にも、神秘的で感動する場所へぜひ行ってみてください。
湊川隧道とは
明治の大土木工事、日本初の河川トンネル
湊川隧道は近代土木技術を用いた、日本最初の河川トンネルとして誕生しました。
1901年に完成した湊川隧道は、新湊川トンネルの建設により、2000年12月、約100年に渡る河川トンネルとしての役目を終えました。
湊川隧道は、貴重な近代⼟⽊遺産であることが認められ2011年には⼟⽊学会選奨⼟⽊遺産、2019年には国登録有形⽂化財に登録されています。
約120年前に作られた河川トンネルの中を公開日だけ無料見学できます。
120年の歴史あるレンガ作りのトンネルは、遠方からも多くの観光客が訪れるスポットとなりました。
トンネルの中は水がしたたり落ちる音も魅力的です。120年のレンガです。
写真の撮り具合で微妙に変わる色合いに、写真家にとってもたまらないようです。
一般公開日はいつ?
基本的に月1回。ホームページに日付が更新されていますので、チェックしてください。
公開日は無料、予約なしで自由に参加可能です。
ミニコンサートとは
一般公開日の13:30からミニコンサートを開催しています(無料/予約不要)。
トンネルの中で演奏会、貴重なだけでなく、響きが素晴らしく驚きます。
演奏家は前に向かって演奏していますが、トンネルなので自分の音が後ろから戻ってくるという不思議な現象があるそうですよ。面白いですね。
わたしは2022年11月19日「アメリカンロックジャズ&ブルース」というコンサートに参加させていただきました。
出演者のSunset Celebrationは、女性・男性のペアで50歳から2人で立ち上げ、あっという間にもう70歳を迎えようとしているとのこと。
50歳からでも夢をみて、音楽と共に生きる選択をして、夢を叶えた今がある。人生に遅いなんてないんですね。女性のパワーある歌声も、男性の優しい音色もとても素敵でした。
13:30から約40分間のコンサートでしたが、その中で「エルヴィス・プレスリーのラヴ・ミー・テンダー」の演奏がありました。
この曲は有頂天な愛の歌、愛が溢れた曲です。トンネル内に共鳴して、あまりに美しい演奏で、わたしは涙が溢れてきました。好きな曲が流れてきた感動と、いろんな想いがあふれました。
実は椅子に座っていたので(先着順で椅子に座れます)あまりに眠たくてひっくり返りそうになっていたのですが、この眠気の心地よさと、ラヴ・ミー・テンダーの素敵すぎる音楽で、最高な時間を過ごせました。
ぜひ、あなたもこの神秘的な空間で音楽を楽しんでみてください。
コロナ禍はミニコンサートが中止されていたので、行かれる前にホームページで確認してください。
湊川隧道のアクセス
〒652-0041 兵庫県神戸市兵庫区湊川町9丁目3−1
神戸電鉄湊川駅より750メートル徒歩約12分
※トイレ・駐車場はありません
見学注意点は?
100円募金
入場は無料ですが、入り口で受付をします。
名前と電話番号、どこから来たかを記入して入ります。
その際、100円募金をしている旨を言われますので、可能なら100円募金しましょう。(希望者のみでOKです)
最近はスマホ決済の時代で、現金(小銭)を持っていない人も多いかと思うので、100円持参していけるといいですね。
トンネル内は水がかかる
隧道内は、春は13度前後、夏は20度前後、秋は18度前後、冬は11度前後です。
トンネル内は夏は涼しく冬は暖かいのですが、上から水がしたたり落ちてくるので、濡れる場合があります。
足元も濡れる場合があるので、滑らないように注意しましょう。
わたしは神戸市内なので、数回ランニングで訪れています。
何度足を運んでも、また行きたくなるトンネル。毎回ミニコンサートの内容も違いますので、ぜひあなたも一度足を運んでみて下さい。
では、また。