政府の少子化対策が話題となっていますね。
具体的な政策って児童手当などの支援、主に「親の負担」に対してです。
本来見失っているのではないかと思うのが「子どもの幸福度」について。
日本の子どもの精神的幸福度は世界ワースト2位なんです。
日本は恵まれた国。食べるものがあり、住む場所があり、義務教育で通う学校もある。
それなのに世界でワースト2位、全然幸せじゃないんです。
では、何が問題なんでしょうか。わたしたちに何ができるでしょうか。
一緒に考えてみませんか。
子どもの精神的幸福度ワースト2位の日本
ユニセフ・イノチェンティ研究所の報告によると、
日本は子どもの幸福度(結果)の総合順位で20位でした(38カ国中)。
しかし分野ごとの内訳をみると、身体的健康は1位でありながら、精神的幸福度は37位という最下位に近い結果となりました。
両極端な結果が混在する「パラドックス」ともいえる結果です。
食べるものに困らず、病院や学校にも恵まれて健康であるにも関わらず、幸せを感じていないという結果が日本の子ども達です。
さらにコロナ禍を経て、もっと低い結果になっていることは想像がつきます。
コロナ感染者数は毎日のように報道されても、子どものリアルな現状は報道されない。
自分で積極的に情報を取りにいかないと、わからないんです。日本はそういう国なのです。
例えば、登校拒否や引きこもり、子どもの自殺者が多いことも知っていますか?
また、自分の子どもに聞いてみたことがありますか?
「学校で登校拒否の生徒がどれくらいいるのか、誰が?いつから?」
聞いたことのない方は、聞いてみてください。
文科省が発表した調査結果によると、2021年度の小中学生の不登校は約24.5万人、過去最多です。
理由は「無気力・不安」がもっとも多く49・7%です。
今、このような状況になっているって、みなさん知っていますか?
コロナの過剰な対策で、過去最多という事態になっているんです。
日本の子ども達は幸せを感じていないんです。
わたしも、身近な子供たちが学校に行けなくなったことを知って、悲しくてたまりません。また、ご両親の心境を思うと、苦しくて涙が出ます。
子ども達だって、小さい頃から一緒に過ごしてきた友達が、学校に来られなくなったって、想像以上につらいこと。
子ども達が幸せに過ごせるように、わたしたちに何ができるのか、真剣に考えないといけないんです。
子どもの幸せを考える
子どもの幸福度が下がる原因として、親と話す時間がないことも大きな要因のひとつだと思います。
現代の親はあまりにも忙しすぎるのです。
では共働きがいけないのか、というとそうではありません。
引きこもりのひとつの原因として、親の過保護・過干渉があげられていますから。
子どもにとって、幸せに繋がることってどんなこと?
親がしっかり時間をとって考えて、行動するしかないと思うのです。
わたしが思うことを3つあげてみます。みなさんも、考えてみてください。
①給食の感想を聞く
コロナ禍で給食の際に会話を控える「黙食」。
黙って給食を食べるって、相当つまらない。給食の時間が幸せに繋がらないなんて。
コロナが明けて「黙食」もなくなるでしょうけど、子どもの心にどれほどの影響を及ぼしたことかと思うと、親として心が痛みます。
わたしは学校から帰宅してきたら、給食のメニューを聞いたり「どれが美味しかった?」など感想を聞くようにしてきました。
友達とワイワイ食事ができない分、美味しいものを食べる喜びを感じて欲しかった。
実際、神戸市ではコロナ禍で需要減退した「神戸牛」を給食メニューに取り入れる仕組みを作ってくださって、子ども達の大きな喜びになりました。
学校の先生方も、とても苦しい3年間を過ごされたと思います。感謝です。
お弁当の場合は「好き嫌いせず、我慢して食べなさい」というものは一切入れず、好きな物ばっかりにしました。
「黙食」で嫌いなものが入ったお弁当は、悲しすぎますから。
ママ友が言っていた言葉ですが、「子どもが学校から帰宅したときの表情で、今日一日が楽しかったかどうかわかる」と。
子どもが元気に「ただいま~!」って帰ってきてくれるとホッとするし、表情が曇っていたら声掛けをしてみる。子どもをちゃんと見るってことなんですよね。
②親が自分を楽しむ
先ほど、引きこもりのひとつの原因として、親が子どもに対して過保護すぎる場合があるといいました。
これは、花まる学習会代表 高濱正伸氏がおっしゃっていたことです。
確かに、子どもに質問しているのに親が先に答えるという場面はよく見られます。
子どもを「放っておく」ことができない親が多い。
口出しするということは、子どもの好奇心を奪って成長を妨げていることにもなります。
これらの本質は、親が自分自身を楽しめてないから、とわたしは思うのです。
世の中には「母は全力で子育てして当然」という風潮があります。
少し夫に預けて好きなことをしようもんなら「母なのに」と言われます。
わたし自身も多くの不快な言葉を言われたことがあります。
・子どもがいるならアクセサリーなんて付けるべきじゃない
・子どもがいるのにジムに通って、ちゃんと家事してるの?
・マラソン大会に出るって、もっと子どもが成長してからにしたら
このような言葉を言われると、躊躇して好きなことすらできないお母さんって多いんじゃないでしょうか。
だから、子どもに過干渉になって、悪循環に陥るのです。
わたしは夫がいいというのなら、他人の意見はスルーしました。
自分を楽しむのです。
家庭の中で母という存在は、偉大です。
男女平等、父も大事ですが、子どもはやっぱり母の笑顔をみて成長します。
母の機嫌がよければ、それだけで家庭内は穏やかだって誰もが分っているはず。
子どもの幸せは、母の笑顔とイコールです。
③夫婦のありかた
必ず父と母が必要かと言えば、そうとは思いません。
喧嘩ばっかりしている夫婦なら、それは子どももつらいですから。
夫婦仲がよいご家庭は、ポイントがあります。
それは「父」の行動です。
子どもが生まれると、女性は人が変わったようになる!とよく言いますよね。
ひとつの命を育てるという責任感や使命感からくるものです。
夫は変わってしまった妻をみて、グイグイ子育てに踏み込んでくるか、仕事に逃げて距離をとってしまうか、二択に分れます。
グイグイ子育てに参加した父がいる家庭は、円満であるケースが多い。
我が家は夫が積極的に参加するタイプだったので、子どもが生まれたばかりの頃もよく世話をしてくれました。
赤ちゃんの時期に夫が協力的かどうかで、将来の夫婦のあり方が決まるとわたしは思っています。
熟年離婚の多くは、過去の恨みが原因じゃないでしょうか。一番大変な時に支えてくれなかった記憶は、根が深いように思います。
では、もう挽回できないかというと、そうでもありません。
妻がどのような時に笑顔になるのか、機嫌よくいてもらうには、何をすればいいのかを考え、行動することです。
夫婦が仲がよければ、子ども達は安心できるのです。
避けられないお金の問題
親の心の余裕は、お金が大きく関係してきます。
お金の余裕がない時に喧嘩は多発するし、夫婦仲が悪化します。
目の前の仕事や環境も大事ですが、無料でできることをしない人が多すぎます。
それは、選挙に行くことです。
先日の選挙活動で、毎日毎日選挙カーから大音量の演説が聞こえてきた日々。
夜勤の人、赤ちゃんがいるご家庭、迷惑すぎてTwitterも荒れました。
「選挙カーうるさい」
ツイートするなら、なぜ選挙に行かないのですか?
選挙カーで大声で近隣に迷惑かけている人の名前、覚えちゃったでしょう。
その人以外に投票すればいいのです。
なんとしてでも当選したいからと、お年寄りに有利な政策ばっかりしていると思うのなら、それ以外の人に投票すればいいのです。
子どもの幸福度は、親と子どもの関係性が大きいです。
親が時間を作れる社会に、子どもに正しくお金が使える社会に。
子どもの幸せを考えるなら、選挙に行くことです。
空いていたら5分以内に終わります。混んでいても15分あればできます。
選挙前にポストに入っている選挙公報誌をみて、自分が希望することが書いている人に投票するだけです。
「投票しても変わらない」
自分の子どもの未来がかかっていても、そうあなたは言えますか。
わたしに日本中の子どもを幸せにすることは難しいかもしれないけれど、何もしないより、何かしたい。
わたしだって毎日のように、子育てで悩むひとりの母です。
ただ、子どもたちに幸せでいてほしいんです。
親世代も子ども世代も大変な世の中だからこそ、できることを確実にやっていく。
その「覚悟」をわたしたち親世代がやっていきましょう。
では、また。
現代女性がこれほど苦労しているのか、考えてみた記事はこちらを。
わたしは運動を通して、子どもと関われたら嬉しいと思っています。その影響についてはこちらの記事をご覧ください。
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