2022年春、神戸の三ノ宮に「こども本の森 神戸」がオープンしました。
この施設は、こどもたちが読書を楽しむ施設であり、一般の図書館のように貸出はありません。
世界的建築家の安藤忠雄氏の寄付で建てられたもので、安藤忠雄建築がお好きな大人にとっても一度は訪れてみたい憧れの場所。
大人だけでも、いってもいいの?
子どもは何歳くらいまでが楽しめる施設なの?
早速、感想とおすすめポイントなどをご紹介します。
「こども本の森 神戸」について
どこにあるの?
場所は、神戸三ノ宮の東遊園地にあります。
https://kodomohonnomori-kobe.jp/
電車:かなり南側にあるので、三ノ宮駅から徒歩で約13分。小さなお子様は歩くのが大変かもしれません。
三ノ宮からバスもあります。
Port Loop(ポートループ)「東遊園地前」下車すぐ
自家用車:専用駐車場はありません。神戸市営三宮駐車場(有料)等最寄りの駐車場を利用してください。
事前予約が必要です
ホームページにある予約システムから事前に予約しましょう。
かなり先まで予約がいっぱいですが、直前に空きが出る場合もあります。
わたしはチェックしたときに、翌日の空きが多く出ていたので、すぐ予約を取りました。
大人だけでもいいの?
こどものための施設ですが、大人だけで来館してもOKです。
実際、女性2人組や男性一人、という方も数名いらっしゃいました。
絵本がメインの施設ですが、大人向けの芸術関連などもあります。
ピカソの陶芸、すごく面白い本でした。他にも北斎やモネなどもありました。
こどもは何歳くらいまで?
対象年齢にしばられず自由に本とふれあえる施設とのこと。
実際、我が子(小学5年生/男子)を連れて行ったのですが、未就学児が多いので「恥ずかしい」と言っていました。たぶん、小学3年生くらいまでは十分楽しめると思いますが、小学高学年になると、赤ちゃん絵本が並んでいることで、第一印象でびっくりするようです。
ただ、我が子は本が大好きなので、しばらくして館内をくまなく見て行き、サメ図鑑を熱心に読んでいました。他にも恐竜図鑑の種類が多いことも興奮材料になります。
ただ、一般的な漫画はないので、ワンピースとか期待してもダメです(笑)
安藤忠雄建築ってどうだった?
1階と2階だけの、思ったより小さな施設でした。
1階の一番奥に、これぞ安藤忠雄建築!という場所があります。
この秘密基地感、ワクワクします。ちょっと小声で話すとほわ~んと響いてこれまた感動!
神秘的な空間で、小さな子どもたちは上を向いて大きな声だして楽しんじゃうだろうな~!
「雨が降ったらどうなるのかな?」と我が子は気になって仕方がないようでした。
他にも、安藤さんらしいお楽しみ空間がたくさんあります。
こんなところに座れるの?という空間があったり。
椅子ひとつをとっても、座りやすくて滑らかでやさしいデザインです。
わたしは一番奥にあった、この背もたれのある椅子がとっても素敵で惹かれました。
わたしの思う、こども本の森
安藤忠雄さんの「青いりんご」は、なぜ真っ赤なりんごじゃないのか、ご存じですか?
説明文がありましたので、記載しておきます。
詩人サミュエル・ウルマンの「青春」の詩の中で、「青春とは人生のある期間ではない、心のありようなのだ」と謳いました。
失敗を恐れることなく困難な現実に立ち向かう挑戦心。
どんな逆境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ。
身体・知性がいかに年を重ね、成熟しようとも、この内なる若さを失わなければ、人は老いることなく生きられるというのです。
いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へー
目指すは甘く実った赤りんごではない、
未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神です。
建築家 安藤 忠雄
以前、安藤忠雄さんの講演会に行かせて頂いたとき、青りんごの話もありました。
その時は、中国から青りんごを売ってほしいと依頼がきて、値段を高額に釣り上げて売った。いくつか売ったけど、最後の一個はもっと高く売った。と商売の話で笑いました。
具体的な価格までお話ししちゃうところが、面白い方だな~と。
わたしのように安藤忠雄建築が大好きで、こども本の森に訪れたい大人はたくさんいらっしゃると思います。安藤さんもぜひ大人も行ってみてください!と仰っていました。
安藤さんは予約がいっぱいで入れなくても、今から行って少人数だったらなんとかなるかもしれない!裏からでもパッと入ればいい!ちょっとダメと言われて引き下がるようでは駄目だ、とのこと。
安藤さんがそう言っても、ちゃんと予約してから行ってくださいね(笑)
ただ、簡単になんでも諦めてはいけない、ということです。
わたしはオープンからしばらくたって落ち着いた頃に訪れようと思っていたのですが、チェックしてみると前日に予約の空きがあったので、わたしも足を運ばせていただきました。
やっぱり先にたくさんのこどもたちに、来館してもらいたいですからね。
この施設はこどものため、これは大人が配慮しなければいけません。
ちびっこたちに楽しんでもらうことを、何よりも最優先させましょう。
椅子や本を読むスペースはこどもに譲って、大人の声のトーンは響きますから要注意です。
こどもが泣いたりわちゃわちゃしていても、温かい目で見守ってあげましょう。
わたしのこどもは小学生なので、一緒に絵本を楽しむということはなかったですが、2人で壁一面にある絵本を丁寧にみて、「あれ知ってる?この本小さい時に読んだね!懐かしいね!」と思い出を楽しみました。
わたしにとっても、絵本は思い出がたくさん詰まったものです。
例えば、「うずらちゃんのかくれんぼ」は、娘が小さい頃に毎日読んでいた本で、うずらちゃんがかくれんぼをしていると遅い時間になって、影がおばけに見えるんです。
「おばけだ~!!!」って驚くところで、娘が毎回号泣します(笑)
可愛いやら、面白いやら。今でも思い出すと子育てという大変な日々の中にたくさんの幸せがあったことを感じます。
「ノンタン おねしょで しょん」は、わたしがこどもの時に愛読していた本です。
ボロボロになるまで毎日のように読んでいた本で、自分が読んだ本を我が子にも読んだ幸せを思い出しました。
大阪の中之島にもありますので、お近いところにぜひ行ってみてください。
https://kodomohonnomori.osaka/
では、また明日。