今日、兵庫県立美術館にて建築家 安藤忠雄さんの講演会「夢かけて走れ」に参加してきました。
現在80歳、1時間の講演会はマイク片手に立ちっぱなし・喋りっぱなし、一体そのパワーはどこからくるのでしょうか。
世界で活躍される安藤さんの生きる力、そしてわたしたちにどんなメッセージを贈ってくださったのか、講演会でわたしが特に印象に残ったお話しと共にご紹介します。
安藤忠雄氏「夢かけて走れ」
「みなさんは現在どのようなお仕事をしていますか?そのお仕事は、楽しいですか?楽しい仕事をしている!という方、ぜひ手をあげて下さい。」
わたしは前から二番目の席、安藤氏のすぐそばに座っていましたが、胸を張って手をあげることができませんでした。
一番前の席の人も、「どう?」と聞かれて、誰も手をあげることができず。
今日の講演会の本質は、ここです。
自分自身が胸を張って「楽しい仕事をしている」と、言える人生にしよう。
人生100年時代といいます。
例えば多くの人がこれからは95歳くらいまで生きる時代がやってきます。もし現在45歳なら、あと50年あります。
その限られた時間の中で、自分という人生をやり遂げなければなりません。
たとえ今の仕事が決まっていても、生涯同じ仕事でなくてもいい、人生をかけて成し遂げるパワーが大事なんです。
楽しく働くために一番大事なことは、体力。
最近の人はコンビニばかりで栄養が取れていない。食事をしっかりとって体力をつけること。もし具合が悪くなったら病院へ行き、医者が2日安静にしなさいと言ったら、4日休む。体力が何よりも大事です。
肉体的な体力、そして知的体力も必要。それには本をたくさん読むこと。
やり遂げたいと思うことを一心不乱にやる継続力、あきらめない心。
わたしの記憶をさかのぼって書き出したので、正確な言葉ではありませんが、このような内容のお話しを聞かせてくださいました。
大阪の中之島に安藤さんが作られた「こども本の森 中之島」をご存じですか?
建設までには多くの問題があったそうで、その中でも施設の前にある二車線の自動車道。
子どもがこの施設から飛び出せば、命にかかわります。
この自動車道をなくしてほしい、と掛け合ってもOKは出ません。そこで国土交通省のトップに「子どもがこの図書館から出て目の前で引かれたら、そちらの責任ですよ!」と脅し?て、道路を歩道にしてしまったそうです(笑)
道路をなくすことができるなんて考えもしないものですが、安藤さんはやってしまいました。
どうすればいいかと、考えて行動に起こす。
あきらめなければ叶う、と信じることなのです。
コロナ禍になってから、わたしは本当に人に会う機会が減りました。
しかしこの時期に多くの本を読み勉強をし、そして今日安藤忠雄さんに会うことができました。
多分、コロナ禍がなかったら、目の前のことに精一杯で忙しくって、立ち止まることができなかったかもしれません。
アフターコロナ時代に突入するこの時に、安藤さんの言葉はとても深く心に刺さりました。
心のどこかでもう40代だから、と焦りがあったのかもしれないし、焦りだけでなく諦めや不安も感じていたかもしれない。言葉にできないモヤモヤを抱えたわたしに「あと50年あるのだから今からでもまだまだ人生はあるのだから」と背中を押してもらったように思います。
今、楽しく働けているだろうか。
このブログにしてもそうで、わたしの経験が誰かのヒントになったり役に立ったらいいな、というわたしの学びをアウトプットするツールがここ。
楽しくてたまらないときは、ブログを書きたくて書きたくてワクワクして、書き終えた時は気持ちが高ぶっていたりして。
それが、楽しくできていないように感じている時は言葉が出てこない。
そんなとき、やっぱりブログを書くことを辞めようかな、って思うこともあって。
人生を全力で楽しむ40代にする、好きなことだけをして生きる。
そう誓ったのに、ちょっと忘れてた。
あなたはどうですか?
毎日夢中で楽しくてしかたないと思って働けていますか?
身体を犠牲にしていませんか?
大人になってもたくさん本を読んでいますか?
自分への問いは、なかなか自分では問えない。
今日はわたしの人生の中で、とてもよい日となりました。
これからまだまだ続く人生の大きなヒントになったし、やっぱりワクワクしている自分がいることにうれしくなりました。
安藤さんが1時間たってもまだまだ延長して話続けるものですから、次に予定していた映画の時間に間に合わず、走って映画館に向かうことになりましたが(笑)
わたしは安藤さんの半分、もっともっと若いのですから、負けずに頑張りたい。
ブログを読んでくださっている多くの方にも、楽しいを共有できるような言葉を綴りたい。
いつもわたしのブログにきてくださって、ありがとうございます。
誰かが毎日読んでくださるから、わたしは楽しく継続することができています。
あなたも、今日は自分へ聞いてみてください。
楽しく働けていますか?
では、また明日。