みなさん、お正月はゆっくり過ごせましたか?
お正月は家に引きこもって、箱根駅伝をみて過ごす方も多いかと思います。
なぜ人は、箱根駅伝やマラソン大会の応援をしたくなるのでしょうか。
なぜ、知人でもないのに、これほど感動して涙してしまうのでしょうか。
今日は「人の背景を想像する力」について考察してみたいと思います。
最近、感謝ができていないと感じる方はもちろん、子育てや部下を育てていく上でも重要なことなので、一緒に考えてみましょう。
箱根駅伝やマラソン大会応援からの学び
今日、ジムの会員さんが「お正月は箱根駅伝を全部みて、何回も泣いちゃったな!」って、仰っていました。
箱根駅伝をみて、知人でもないのに思わず泣いてしまう。
マラソン大会の応援でも、感動して心が揺さぶられる。
このように、走っている人をみて感動する理由は、なんだと思いますか?
それは、見ている人が「ランナーの背景を想像する力」を持っているからです。
フルマラソンを走ったことがある人や、他のスポーツでも努力したことがある人は、大会の当日までの練習がどれほどつらいものだったかを想像することができます。
自分の甘えであったり、努力量や心の浮き沈みなど、様々な葛藤と戦った日々があることを、知っています。
その背景を想像できたとき、人は感動するんです。
背景を想像できる力って、とても素敵なことなのです。
家族の背景も想像する
人の背景を想像する力は、ある程度の経験値も必要です。
ランナーの練習がどれほどつらいかは、スポーツ経験者でないと深く想像することはできません。
けれど、目の前にいる人の背景を想像する努力をすることは、誰にでもできます。
例えば、家族のこと。
夫が疲れた顔をして帰宅してきたら?
夫の背景をちょっと、想像してみるのです。その疲れた顔の奥には、仕事がスムーズにいかなかったかもしれない、クレームを言われたのかもしれない。
きっと今日も大変だったんだと想像できれば、「お疲れさま!」って心から言えると思うんです。
子どもだってそうです。
夜「はやく寝なさい!」って叱ってもなかなか寝ない。明日から学校なのに!
(そうだそうだ、楽しい冬休みが終わって学校が始まるから、気持ちが落ち込んでいるんだ。)って、想像できます。
寝ることって、大人でも苦戦する人は多いんだから、子どもだって寝ることは簡単ではありません。
ちょっと想像できたら「はやくしなさい!」って言葉は確実に減ります。
家族はもちろん、身近な人の背景もちょっと想像してみる。
表面的には1割くらいしか見えていなかったものが、背景を想像するだけで、その人の抱えているものが見えてきたり、そこに感謝の気持ちが芽生えてきたりするのです。
感謝の気持ちがある人は、自然と人に好かれます。
他にも「怒り」を抱いたときも、その人の背景を想像すると、すんなり怒りが収まることもあります。
わたしも誰かの背景を「想像」できる人でいたいと思うのです。
あなたはどうですか?
家族や会社の仲間や、身近な人の「背景」を想像できますか?
日々の生活の中で、ちょっとしたヒントになればうれしいです。
では、また。