せっかくはじめたランニングをいう趣味を継続できず、サボってしまうという方、多いのではないでしょうか。
さらに継続できなかったことで、意思が弱い自分を否定してしまう方も。
継続できる人は、なぜできるのか?
継続できる人になるためには、まず自己理解(自分を知ること)からはじめます。
そのヒントとして、外発的動機付け・内発的動機付けという、自分から進んで継続したくなるモチベーションの仕組みをご紹介します。
また、継続できないことで自分を否定してしまう方に、習慣の挫折をなくすコツもご紹介します。
継続できないモヤモヤを解消したい方は、ぜひ読んでみてください。
外発的動機付け・内発的動機付け
ランニングを継続するには、何かしらの動機付けが必要です。
動機付け:モチベーション
誰かにさせられているのではなく、自ら走りたくなる状態にするには、動機付けのメカニズムを知ること。
外発的動機付け、内発的動機付け、という言葉を聞いたことがありますか?
走ることに対して、どのようなモチベーションを持つか、ということです。
外発的:まわりから行動させられるようなこと
内発的:自分からついついやってしまうこと
外発的に走るというのは、例えば部活の先生に「今日は10キロ走ってこい!」と言われて、10キロも走りたくないのにイヤイヤ走らされること。これが外発的です。
内発的とは、誰かに「走って!」なんて言われていないのに、自ら走りたくて出かけること。自分の意思でしたくてしていることです。
大人であるわたしたちの趣味は、してもいいし、しなくてもいい。
だからこそ自分が心からしたい!と内発的に思えないと、ランニングを継続することは難しいと言えますね。
内発的でないと継続しないと思うでしょう。ここにポイントがあります。
実ははじめは外発的でも、やっていると内発的に変化する場合があるのです。
例えば、陸上部で毎日先生から10キロ走るように言われて、イヤイヤ走っている日々を過ごします。外発的にしていることです。
しかしその過程で、タイムがよくなったり、走る苦しさが少し軽減されて気持ちよく走れた日を経験します。先生や仲間がその過程で褒めてくれます。
それが自分の中で喜びとなり、1年生ではイヤイヤ走っていたのに、2年生になって自ら練習に向かう。これが、外発的から内発的に変わった時です。
過程になにを感じるかがとても大事で、気付きがあった時に人は変われるのです。
では、ランニングを継続したいけれど強い意思(内発的動機)がなく、継続できない場合。
まず、自分で走るときに何かしらの過程を感じられる外発的動機付けをします。
・ガーミンでタイムを計って記録する
・少しずつ走る距離を伸ばしてみる
・マラソン大会に出場して、以前の自分との違いを数値化してみる
これらを記録していくことで、自分の走りの成長過程を見ることができます。
その過程で、自分は何を感じるか。
キロ5分切って走れるようになってみたい、もっと走って遠くまで行ってみたい、走ったあと爽快な感覚を知りストレス軽減になっていると気付いた。
など、内発的動機が芽生えると、自分の意思で走ることができます。
すなわち、内発的動機を見いだせない方は、内発的動機が芽生えるまで外発的にランニングを継続してみるのです。
更に外発的動機にするためには、まわりの人にランニング継続の宣言をしてみたり、走った記録をSNSに投稿するなど、自分の過程を残すこともよい案です。
継続できる人・できない人の違い
ここではもっと簡単に、継続できる人とできない人の違いを考えてみましょう。
「ランニング継続したいけど、継続できないんです」と、自分の意思で継続したいと思っているのにできない方は、なぜでしょうか。
それは…本心ではしたくないと思っているから。
「寒いから走りに行きたくない、眠いから、疲れているから」
そう!理由が出てきて走りにいけないということは、本心は走りたくないと思っているんですよね。
では、ランニングを継続する人の思考はどうなっているのでしょうか?
それは、自分の幸せとランニングが明確に結びついているから。
例えば、走って景色を写真におさめてインスタに投稿することで、みんなに見てもらって幸せ。
マラソン大会で、前よりも速く走れた時の喜びを想像したら幸せ。
走ることで食べ物のことが頭から離れてダイエットになり、5キロ痩せた自分を想像したら幸せ。
もっと小さなことでもいいのです。5キロ走ろうと思って、走れた達成感で幸せ。
ランニング以外のことでも、考えてみましょう。
英語学習をして、全然継続できなかった経験がありませんか?
実はわたしもその一人です。
学生時代は英語を勉強しても将来に結びつく幸せがわからなかったから、身に付かない。
しかし外資系企業に入って、英語ができなければ生きていけないレベルで、朝から晩まで外国人トレーナーの英語漬け。
人間、切羽詰まったら英語やります。
はじめは無理やり英語を学ぶ日々でしたが、そのうち英語ができれば仕事がスムーズに進むこと、お客様を待たせずよいサービスが提供できる喜びを知り、多忙の中でも自ら英会話スクールに通いました。
これが、継続。自分の幸せに結びつくからやるのです。
ランニングは、あなたの幸せに結びつく何かがありますか?
何を見いだせそうですか?
継続できない「挫折」をなくす方法
ランニングを習慣化させると誓ったのに、さぼってしまった時。
自分はダメだと落ち込むという方は、続きをぜひ読んでください。
サボったことで落ち込んで自己嫌悪になる方は、自分を許す方法を知ること。
自分を許してあげることができれば、挫折しなくていいのです。
まず、挫折するにはよくあるパターンがあります。
自分は意思が弱くてダメだ
→もっと頑張らないといけないからランニングを週2回だったけど毎日走ろう!
→毎日走れなかった、失敗した
→挫折する
できなかったと落ち込む人は、さらに頑張ろうとして、失敗して挫折してしまうのです。
自分を許す方法
できなかった自分を責めるのではなく、自分に優しくすることをしましょう。
これをセルフケアと言います。
例えば、
週2回走ると誓ったのに今日は走れなかった。
→運動経験がなくて始めたばかりだから、急に走れないよ。無理せずまた明日チャレンジしてみよう!
毎回自分に優しくしてしまうとまた明日も走れないので、優しい言葉をかけたあとは、自分を客観的にみて、なぜ走れなかったのか考えてみます。
先週は2回走れたから、筋肉痛で疲れが取れなかったのかな?という具合です。
わたしはよくまわりの人に甘やかす言葉を言ってもらうことが多いです。
太極拳が全然覚えられなくて、モヤモヤしているとき。先生は「すぐ忘れてもいいのよ、何度でも教えてあげるから」と言ってくださいます。
忙しすぎて疲れが出ているとき、「人生長いんだから、ゆっくり生きたらいいんだよ」と言ってもらったことも。
わたしが頑張り屋さんだと知っているからこそ、優しい言葉や頑張り過ぎないように甘やかす言葉が自然に入ってきます。
男性はなかなか人から甘やかす言葉を言ってもらうのは難しいと思うので、自分で言ってあげてください。
親だったら自分になんて言ってくれるかな、友人ならどんな言葉をかけてくれるかな?と身近な優しい人をイメージしてもいいですね。
セルフケアすることで、失敗したけどまた明日からがんばろう!って思えるものです。
このように、自己理解を深め、自分がどのように感じて行動しているのかを分析すると、モヤモヤだったものがはっきりしてきます。
ランニングがあなたの未来に繋がる幸せになるひとつの選択肢となれば素敵ですね。
では、また。