「あの人ってセンスがあるね!」とよく言いますが、センスって数値化できないし、言語化もにくいものですよね。
資格や学びなどのスキルは努力次第で身につけることができますが、センスはよくわからないのでただの憧れで終わってしまうことも。
しかしセンスがあるだけで人から好かれたり、仕事で結果を出すことも多い。
あなたの近くにも、センスがよくて素敵だと感じる人がいるのではないでしょうか。
今日はわたしが思うセンスがある人を考察しながら、自分のセンスを磨く方法もご紹介します。
センスのある人ってどんな人?
あなたは「センスがある人」と思われたいですか?
人それぞれの内面にある感覚的なもので、感じ方、理解の仕方、あるいは表現の仕方に現われ出るもの。引用:コトバンク
センスがある人って、独特な魅力が秘められていて、まわりの人が引きつけられてしまう。そのようなイメージがあるかもしれません。
逆にセンスのない人は、どのようなイメージがありますか?
例えば、知識豊富で世間的にすごい人であったとしても、センスがなくてパッとしない場合、その人に惹かれるかどうかは…わかりませんよね。
結局のところ「センス」を持っている人が生きる上で得をしたり、成功したりすることが多いのです。生きやすいとも言えます。
具体的にわたしが思う、センスのよい事例をピックアップしてご紹介します。
ピアニスト 反田恭平さん
今最もチケットが取れないピアニストと言われている、ショパンコンクール2位入賞の反田恭平さん。
反田さんがこれほど人気が出る理由は、決してスキルや運だけでなく、抜群にセンスがあるからなのです。
昨年、わたしが反田恭平さんのコンサートに行ったときのことです。
演奏中に客席から携帯電話の着信音が鳴り響きました。
チケットの取れない貴重な演奏会で、もちろん満席です。
きっと電源をオフし損ねたその人は、真っ青になったはず。
しかし反田さんは客席を見ながら「鳴ってるよ~!」みたいな表情をして着信音に合わせるかのように演奏されました。張りつめた会場が、ふわっと和んだ瞬間です。
そのセンスある対応に、その場にいた全員が彼の虜になりました。
ヴィッセル神戸 武藤 嘉紀さん
センスがいい人は、男女共にとてもよくモテます。
モテる人が共通してしていることは、誰にでも優しく笑顔で接すること。
当たり前で簡単そうなのに、これが出来ない人が大半です。誰にでも笑顔を振りまけないんですよね。
わたしはヴィッセル神戸のファンですが、選手の中でスターとしてのセンスがある方は武藤嘉紀選手です。
試合後に選手がスタジアムを回ってサポーターに手を振ってくれるのですが、普通選手と目が合うことはなかなかありませんが、武藤選手はしっかりサポーターの目をみて手を振ってくれます。
ヴィッセル神戸のYouTubeを見ると、武藤選手はカメラがあれば100%視線を送っています。
試合前などはメンタルコントロールもあるのか、カメラを無視している選手が多くいる中、ファンサービスを欠かさない武藤選手、余裕を見せることができるのもスターとしてのセンスです。
ランニング友達
わたしが初めてのフルマラソンを完走したときのことです。
ランニングチームの友人が完走のお祝いにと、チョコレートの詰め合わせをプレゼントしてくれたんです。
わたしにとって42キロを初めて走ったということは、すごい記念日なんですよね。
プレゼントを用意してくれていたということは、わたしの完走の喜びを想像してくれていたということです。
チョコレートというチョイスも素敵です。
マラソン大会後に豪華なものをもらっても困りますので、上質なチョコレートを少しだけ、というセンスが素晴らしい。
わたしの初フルマラソンの思い出に、チョコレートの思い出もプラスされて、さらに嬉しい記念日になりました。
プレゼントは経験がものをいう分野かもしれませんが、ランナーさんなら真似したくなりますよね。
センスを磨く方法 2選
センスは見えない能力なので、スキルと違って具体的に習得するのは難しいと思いがち。
しかしできることは、意外と簡単です。
①観察をする
センスがよい人というのは、人をよく見ています。
多くの人をみて様々なことを感じているからこそ、自分によいセンスを取り入れることができます。
センスがよい人になりたいなら、素敵だと思う人のことを観察してみましょう。
人を観察する習慣をつけると、段々その人の独自センスが見えてきます。
いいと思うところは真似をして、見た目だけではなく思考も取り入れてみるのです。
身近にセンスがよいと思う人がいない場合は、SNS(インスタグラム)で憧れる人を探し複数フォローしてみるのもおすすめです。
他にも…
ファッションのセンスを磨きたいなら、都会に出て人間観察をしてみる。
音楽のセンスを磨きたいなら、多くの音楽を聞いてみる。
美意識のセンスを磨きたいなら、美術館や博物館などに何度も足を運んでみる。
②自己理解を深める
「自分を知る」ということは、生きる上ですべてに共通する、生きやすい手段です。
自分はどんな性格で、どんな気質があるのか。自分を知ることからすべては始まります。
まず自分のことを分析して知ることができれば、他人のことも理解できるようになります。
一番に自分のことを大事にすることができる人は、他人にも優しくなれます。
センスがある人って、1から100まで言わなくても、先読みしてくれたり、スマートな対応をしてくれると思いませんか?
それには、まず自己理解を深めることです。
自分のことがわからないのに、他人のことを理解するのは難しいですから。
自分の性格や気質などがわからないという方は、まずストレングス・ファインダーをしてみてください。自分の才能や強みを発見することができます。
わたしが思うセンスとは
人は見た目が9割と言いますから、パッとみた印象がよい人はセンスがあります。
自分を見せる力があるからですね。
しかし、年齢を重ねてきて思うことは、自分と相手との立ち位置を把握できている人こそセンスがあると思うのです。
同級生と話すとき、年配の方と話すとき、好きな人と話すとき、家族と話すとき、みなさんたくさんの顔がありますよね。
センスがある人は、相手に合わせて立ち位置を合わせられる人です。
「相手を尊重することができる」具体的にいうと、会話のセンスがあるということ。
いつも自分の話ばっかりする人がいますが、そこにセンスは感じられません。
わたしは自分で言うのもなんですが、元々ホテル勤務が長かったこともあり、ホスピタリティ(おもてなし)のプロです。
相手が今どのような気分で、何を求めているのか、先読みする力があります。
先読みといっても簡単なことです。
例えば、先日ジムでの話です。
雪が降った翌日だったので、ジムに来ている人は交通手段に苦戦したと想像できます。
お会いした年配女性に「ジムに来るまで大変だったでしょう、大丈夫でしたか?」と声をかけました。
その方は、今日一日どれほど大変な思いをして過ごしたのか、誰かに聞いて欲しくてたまらなかったのです。
聞いて聞いて!と興奮気味に話されてる姿に、声をかけてよかったな~と思う瞬間でした。
他には、自分が子育てで悩んでいることは、先輩である年配女性に遠慮なく相談します。
ランニングで悩んだりしたら、ジム友に相談します。
人は誰かの役に立ちたい
だからこそ、遠慮なく頼ってみる。
相手が話したいことを聞き出して聞く、自分も困っていることを助けてもらう。
会話のセンスがあれば、自然と人に大事にされます。
さいごに
結局のところ、センスがよい人になりたいと思い続けることです。
見た目がおしゃれな人になりたければ、おしゃれな人を観察するしかありません。
モテる人の会話センスを習得したければ、モテている人の真似をするのが早いです。
あなたはどのようなセンスを磨きたいですか?
では、また。