年々、疲れの取り方がわからなくなってきた…という方が増えています。
休みの日に休んだ気がしなかったり、寝てもぐっすり眠れなかったり。
実は、体力の疲労だけでなく「脳が疲れている」ことを見落としているんです。
脳が疲れているのに身体を休めても、疲れは癒えるどころか蓄積されちゃう。
疲れが取れないという方、ぜひ続きをご覧ください。
脳の疲れはなぜ起こる?
現代人の脳は、常にマルチタスクになっています。
「マルチタスク」というのは、同時にいろんなことをすること。
料理を作りながらドラマを見て、その間にラインがきたら返信して、SNSの通知がきたらチェックして…、多くのことを同時進行する状態。
脳の疲れは、現代社会では避けにくいマルチタスクによる疲労です。
では、脳の疲れを取るにはどうすればいいでしょうか。
それは、自分で意識をして「シングルタスク」にすること。
1つのことに集中することがシングルタスク、脳が元気になるんです。
例えば、ランニングやヨガといったスポーツはシングルタスク。
走るので身体は疲れているけど、走った後は爽快な気持ちになるものです。
ただ走るということに集中したことで、脳の疲れが癒された結果です。
女性や仕事ができる人はマルチタスクが得意、と言われていましたが、実は間違い。
人は誰しもマルチタスクは苦手なんです。
仕事ができる人、要領がいい人は、同時に複数出来るのではなくて、タスクを上手く切り替えているだけで実際にはひとつのことしかしていないそうです。
普段の生活から同時進行のマルチタスクにするのではなく、ひとつが終わったらまたひとつ、という感じでシングルタスクをどんどんこなしていくこと。
シングルタスクで生活することが、脳と心を守る秘訣です。
年々マルチタスクがしんどくなってきた話
わたしはマルチタスクが得意だと思っていました。
管理職をしていた頃は、5つくらいのことを並行して仕事をしていたんです。
家事も30分で夕食を作るために、ご飯・おかず・お味噌汁など同時に脳はフル活用。
でもここ数年、料理を短時間で作ることがしんどくなってきました。
なんでだろう…って考えた時、朝から晩までマルチタスクまみれの生活を送っていたんです。
洗濯物を干すときも、掃除機をかける時も、料理をする時も、常に同時進行で何かをしていました。
オーディブルで本の音読を聞いたり、ラジオやネットフリックス、ライン・SNSだったり。
コロナ禍により自分に向き合う時間が増えた分、家でできる学びだったり、家で楽しめることを多く見つけてしまったため、やりたいことが増えすぎた結果です。
シングルタスクにして、タスクをどんどんこなしていく方法にするといいと知り、最近は「ひとつ、ひとつ」とつぶやきながらしています。
お弁当も一気に同時進行でせず、まず卵焼き、次は唐揚げ、という具合です(笑)
焦らなくなったし、キッチンもぐちゃぐちゃにならないようになりました。
わたしがよく包丁で指を切ったり、やけどするのは、マルチタスクをやっていたから。
人はできるできないではなく、誰しもがマルチタスクは苦手なんです。
タスクを分ける・シングルタスクを意識すると、脳疲労は改善されていきます。
わたしはランニングや太極拳というシングルタスクのリラックス方法がありますが、運動が苦手な方は瞑想やウォーキングもいいです。
○○しながらって効率がよいからと常にやってしまいがち。疲れた時は脳を休めるシングルタスク、意識してみてください。
では、また。