夏休みというタイミングで、我が家では小学生の息子に毎日10分わたしが読み聞かせをしています。
本はわたしが読みたかった、ピアニスト反田恭平さんの自叙伝「終止符のない人生」
212ページもある書籍で、一見小学生が読む本ではない本をあえて選びました。
幼児だけではなく、文字が読めるようになった高学年の小学生でも読み聞かせをしてあげることは、とてもメリットがあります。
夏休み限定で1日にたった10分、子どもに寄り添う時間を作ってみませんか?
読み聞かせのコツと、どれだけ幸福感が増すのか我が家の経験を元にご紹介します。
読み聞かせは何歳までするの?
子どもに本を読み聞かせするのは、何歳くらいまででしょうか。
アンケート結果によると、ひらがなが読めるようになる5-6歳までという方が多いようです。
では、読み聞かせは何歳までするのが正解でしょうか?
実は、自分で本が読めるようになった年齢でも読み聞かせを継続してあげることは、大きなメリットがあることがわかっています。
小学生の子どもに読み聞かせをするメリット
子どもが中学生以上であっても、本人が希望するなら読み聞かせはしてあげても、もちろんOKです!
しかし、中学生以上は本人も忙しいし親に読んでもらうなんて恥ずかしくて拒否されそうですよね。なんとか小学生までなら読み聞かせを喜んでくれそうです。
メリットを3つご紹介します。
①親子の時間を持つことができる
スマホ・ゲームに夢中になる現代の子どもは、本を読む機会がグンと減っています。
さらに親子で横に並んで同じことを共有する時間は、かけがえのない時間。
子どもが成長するにつれ、家にいる時間が少なくなりますから、一緒に本を読む時間をほんの少しでも取れるのなら、積極的に読み聞かせの提案をしてみましょう!
意外と読んで!という返事が返ってくるかもしれませんよ。
②学びは本から
インターネットでなんでも調べることができる時代になりましたが、知識を得る学びは本が最適です。
本はできるまでに多くの人がチェックして、内容があっているか調べ上げているので、ネットにあるようなデマはほぼありません。多くの時間をかけて作られたものが、たった数千円で読めるのですから、コスパ最高なのです。また、図書館で借りれば無料です。
読み聞かせは、本を読めば世界が広がるということを、子どもが知るチャンスでもあります。
③子どもの思考を知る
幼稚園児までの読み聞かせは、絵本をみて笑ったりする程度で、具体的な感想は言わないと思うのですが、小学生以上の年齢になると読み聞かせの途中で、様々な意見や感想を挟んできます。
子どもが本を通してどんなことを思ったのか、どう自分の言葉にして言えるのか、成長を知るきっかけにもなります。
また、読み聞かせをする本も親が一方的に決めるのではなく、一緒に選んだり、子どもが読んでほしいという本を選択してあげましょう。
そのためには、親がいくつか提案してあげると良いですね。
わたしと小学生の息子の学び
わたしが好きなピアニスト、反田恭平さんの自叙伝が7月21日に発売が決まり、夏休みがスタートするタイミングで自宅に届きました。
そもそもわたしが個人的に読むつもりだったのですが、反田さんが芸人の田村敦さんと対談しているYouTubeを見た時に、反田さんは子どもにもわかりやすい言葉を常に使っていることに気付きました。
人って、有名になったりえらくなったりすると、難しい言葉を使いたがる傾向があります。革命を起こした!と言えばいいのに、わざわざrevolution!と言ってみたり(笑)
反田さんはそれが本当になくて、対談でもラジオでも小さな子どもが聞いてもわかるように話されます。
もしかして、自叙伝でも同じように書かれているのではないか?と思いました。
わたしの読みは当たっていて、わかりやすい本だったのです。
小学生の息子に、この本ママが読んであげるから、毎日10分聞かない?と提案してみました。
わたしがすごく好きなピアニストだと知っている息子は、うんいいよ!とあっさりOK。
その日から夜毎日10分音読を続けています。夏休み中に全部読み切る予定です。
まだ続けて数日ですが、めちゃくちゃ面白いのです。息子とわたしのやり取りが。
ここから、少し本のネタバレ含みます↓(ネタバレが嫌な方はここまででお願いします)
わたしは本を読むことは好きですが、音読は得意ではありません。よく噛みます。
「弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器」という文章を、弦楽器からすでに噛みます。
読む文章を一緒に見ている息子は、わたしに代わってすらすらと全部読みます。
「今、音楽の授業でこれをやっているところだから知ってるよ!」と言うのです。
また、「先生の教え方は、子どもに無理やり音楽を押し付けるスパルタ教育とはおよそかけ離れていた。」という文章では、「僕の学校の音楽の先生は厳しくて、スパルタ教育だから、僕は音楽の先生が嫌い。」とのこと。以前から音楽の先生が合わないとは聞いていましたが、ここでも自分の考えはやっぱり合っていたと確信したようでした。
反田さんの「音を楽しむ」という言葉に、えらく共感したようでした。
他には、「音当てクイズをやった。僕はおもしろいほど正解を出しまくった。」そのからくりが、目隠しをしたての隙間から、ズルをして先生が鍵盤を弾く指先を盗み見ていたとのこと。
その話の結末を知り、「ただの悪ガキやんか!!!」と突っ込む息子(笑)
時々、中学生の娘も横で聞いているのですが、わたしが漢字の読みがわからなくて「なんとか学園」とか言っちゃうと、「ちょっとママ、わからんのかい!」と突っ込んだり(笑)
たった10分なんですが、毎日なにかと面白いんですよね。
まさか、わたしが読みたい本でこんなに家族で楽しめる時間になるなんて、わたし自身がうれしくてたまらないのです。
子どもはこの本を読み切って読書感想文を書くと言っているので、どんな感想を書くのか楽しみです。
わたしも全部読み切ったらまたブログで感想を書きますが、少し読んだだけでも涙が出そうでした。なんて嘘のない人なんだろう、未来に夢を描いてまっすぐ進む姿、すべてピアノの音にあらわれています。
まとめ
子育てって、どれだけ笑える時間を過ごせるか、大変な中に面白さを見つけるか。
毎日同じことの繰り返しだと、どうしてもそのポイントを見つけることが難しくなりますよね。
まず自分が元気でパワーがないと、ワクワクできないですよね。
子どもも大事ですが、一番は自分自身を大事にして、疲れているなら家事を置いてでも子どもと寝てしまう。
ワクワクすることを親が見つけると、一緒に子どもも学んだり、笑ったりします。
ほんの10分の読み聞かせは、子どもにとってものちにあたたかい思い出になりますから、あなたもぜひよい時間を過ごしてください。
では、また明日。