政府の少子化問題で、世間はにぎわっていますね。
なぜ、ひとり産んで2人目3人目を産まないのか。
なぜ、生涯子どもを持たない選択をするのか。
わたしがなぜキャリアを捨てて専業主婦になったのか。
実際に出産してみて、子育てで苦労した意外なことはなんだったのか。
わたしの意見です。
みなさんは自分の意見を考えてみてください。
なぜ、現代女性がこれほど苦労しているのか
女性が仕事と子育てを両立させるには、昭和の思考が変わらなければできないことなんです。
正しく休めない男性社会
昭和からなんら変化のない、男性優位社会。
全然仕事ができない人でも男性だというだけで管理職になっている人が多くいますが、女性で仕事ができない人が管理職になることはまずありません。
なぜなら、組織のトップが男性だからです。決定権はすべて男性。
わたしは外資系企業で10年以上勤務し、管理職も経験しました。
外資系なので実力主義なところが一般企業よりもあり、中間管理職は女性が多く雇用されてはいましたが、それでもディレクターレベル以上は全て男性でした。
激務なので、産後に復帰することは安易ではありません。
現に出産して職場復帰した女性は、管理職を捨てるか、子育てを全て親(実家)に任せるか、割り切って裏方(経理部など)に所属を移動希望することになりました。
会社から同じ部署や役職を保証されてはいるけれど、現実無理なのです。
仕事が好きで夢中になればなるほど、結婚と出産は遠くなる。
ただでさえ、生理前は仕事に影響するほどイライラする女性も多いので(PMS)、そもそも身体の作りが大きく影響しています。
そして、女性管理職がさらにレベルアップしていこうとする年代にさしかかると、独身であっても更年期などの身体の不調が出てきてキャリアストップになるケースも多々見てきました。
女性がキャリアを築くには、休まないといけない時期があるのに、休めないんです。
休めない社会を作っているのは、男性。
会社のトップですから、決定権は男性が握っているのですから。
共働きが当たり前の時代になっているのに、正しく休める社会になっていない。
子どもが急な病気になって、早退するのはほぼ母です。
「なぜ?わたしだって管理職で、部下がいて、今抜けられないのに。」
そんな思いをかかえながら、愛する我が子を迎えに行く自己嫌悪感。
少子化問題は、女性性を男性が理解し、正しく休める社会にならない限り解決しないと思うのです。
子育ては無償ボランティアの押しつけ
母になって驚いたのが、子育てでほぼ無休の状態なのにも関わらず、無償でボランティアを強要されることが多いことです。
例えば、幼稚園の父母の会。
正社員で休みのない母、下の子を出産したばかりの母、ほぼ睡眠の取れていない状態にも関わらず、幼稚園から「父母の会」として、多くのボランティアの要請がくるのです。
子どもの見守り、行事のお手伝い、バザーの準備、などなど。
産まれたての赤ちゃんを連れて、バザーの打ち合わせにきているお母さんをみて、わたしは衝撃を受けました。産後すぐ母の身体もキツイとわかっているはずです。
なぜ、出産後1年はボランティア不参加制度にしないのか。
園長は男性。ここでもトップは男性です。園長が決めたことは覆らない。
男性だけの問題ではなく、同じ母同士でもボランティアの押しつけがありました。
生後間もない赤ちゃんがいても同じだけの量をこなして欲しい、自分だけ損はしたくないのでしょう。
PTA活動に関しては、コロナ禍でPTA活動をしなくてもなんの問題もなかったことが明らかとなり、大幅に短縮されたんですから、やっとです。
ボランティアって、心と時間の余裕がないのにできないですからね。
「子どものためだから」で全て丸く収めようとしていますが、まず母を救ってあげないといけない。
けれど、参加する母には何かを変えるほどの時間も心の余裕もないし、一年したら役員が終わるって我慢する。
ずっと継続しているPTA会長は男性。変わる訳ないんですよね。
わたしも役員を数回しましたが、PTA会長と話したことなんて一度もありませんでしたから。いろんな行事に狩り出されても、意見する「場」はなかったのです。
男性はそんなことがあるって、知らない人多いんじゃないですか。ママ同士がボランティアの押しつけをしているって、気持ちがわかるだけに、見ていてもとてもつらいものです。
このような小さなことが山ほど積み重なって、もう子どもはひとりでいいかな、ってなるのもうなずけます。
わたしはPTA活動に男性(父)が参加しているのを一度も見たことがありません。
一度もです。(運動会や参観ではないですよ)
わたしの夫は仕事を中抜けして個人懇談会に積極的に行きますが、お父さんが懇談にくるなんてめずらしすぎて、びっくりされます。
そもそも、その思考もおかしいんですよ。親ですから当たり前です。
お父さんは仕事が抜けられない、お母さんが行って当然、忙しくてもやってよね!という世の中が変わらないと、母の負担は増えるばかりです。
ちなみに、2人目は違う幼稚園に行きましたが、そこは全く母の手伝い不要な幼稚園でした(最高)。
幼稚園選びって、子どものためにどんな教育がされているか、設備があるか、など重視しがちですが、母の関わり量(役員)がどのくらいあるのかもチェックするポイントなんです。
2人目が産まれるタイミングとかぶりがちなだけに、かなり重要です。
わたしに何ができるのか
わたしは産後、待機児童問題で保育所に入れませんでした。
実家は近くではないので、仕事を辞めるしか選択肢はありませんでした。
でも、今思うとこの選択でよかったと思うのです。
どんなに頑張っても保育所が終わる時間に仕事が終わるわけはなかったし、仕事も子育ても満足にできない自分が嫌いになっていたでしょう。
では、これからの若い世代のために、わたしは何ができるのか。
選挙にいく
昭和思考の社会を変えるには、わたしたち世代や若い世代の人が選挙にいくこと。
多くのお年寄りが投票に行っているから、選ぶ人はザ昭和になるのです。
同じことの繰り返しです。若い世代の方こそ、行きましょう。
選挙前に自宅ポストに届く「選挙公報」でどのような政策なのかをチェックしましょう。
仕事のあり方を変える
男性社会で出世して叩かれるような生き方ではなく、起業したり、自分業を考えるのもひとつの手です。
夫の稼ぎだけで生活していると、万が一離婚したくなったときに自立していないと難しくなる、という問題。
我慢して夫婦生活を送るほどつらいものはありませんが、円満なのにその意識が高すぎて仕事優先にさせた結果、すれ違って離婚してしまったというケースもあります。
他人の意見を間に受けないで、自分は家庭の中で何を大事にして、どのような幸せを感じているのか、自分基準でいることを忘れないようにしたいものです。
我が子には、「母は自分の人生を楽しく生きている」と感じてもらえたらいいな、と思っています。
では、また。
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40代出産のラストチャンスでわたしが思ったことはこちらの記事を。
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