人になにかを言われた時に、嫌な気持ちになることってありますよね。
相手はそんなつもりがなくても、ネガティブ(否定的)に感じてしまう。
原因は、ちょっとした一言が足りないのです。
必要な言葉がないと、嫌われたり距離を置かれてしまったり、人間関係がうまくいかない可能性が増えます。
・人から否定的なことをよく言われると思う方
・なぜか人に誤解されることが多い方
元ホテルマンであるわたしの経験を元に、上手な一言が言えるようになるコツをご紹介します。
一言足りないから、嫌われる
「言葉足らず」ってどんな感じなのか、最近わたしが経験したことを例に挙げてみましょう。
「イメージと違った」
マスクの着用義務がなくなったので、コロナ禍で知り合った方の顔をはじめて見る機会が増えました。
「イメージよりも素敵だった」「イメージよりもあんまりだった」
感想はいろいろあるでしょうが、先日わたしはおじさんにこのように言われました。
「え?いつもの人だよね?イメージと違ったから誰かわからなかった。」
わたしは否定的に受け取りました。失礼なことを言う人だと。
その会話の中にポジティブな意見がなく、ただ「イメージと違った」と言うのは失礼なおじさんになってしまいます。
無自覚に失礼なことを言っていることに気付かないって怖いことです。
「イメージと違う」と言われて、大半の人は気分を害すると思うのです。
人によっては、マスクを外すのが嫌になるかもしれません。
「変わった名前ね」
別の日、おばさんが怒っていました。
「ちょっと聞いてよ、○○さんに名前を聞かれたから答えたら、変わった名前ね!と言ってきたのよ、失礼じゃない!」と。
決してけなしている訳ではなくても、否定されたと感じる人はいるということです。
では、どのような一言があればよかったのでしょうか。
「変わった」ではなく「珍しい」にするとか、「記憶に残りやすいので、いいですね!もう覚えましたよ!」などですね。
必要な一言とは、認めること
わたしが好きな英語で、レコグニション(recognition)という言葉があります。
「認めること」という意味です。
コミュニケーションの中で、相手を認める言葉を伝える。
必要な一言とは、ただこれだけ意識すればいいのです。
最近は自己肯定感とか、自己効力感など、ベクトルを自分へ向ける重要性を発信する人が増えました。
もちろん大事なことです。
けれど、コミュニケーションである会話に関しては、自分の意見を伝えて終わりではダメなのです。
相手を認める言葉を一言伝えられると、お互いの関係性はぐっと縮まります。
認めるために大事なことは、ふたつあります。
①すぐ言う
認める言葉は、その時すぐに言うこと。
例えば、先ほどのマスクの例です。
「イメージと違った」と言って不信感を抱かれたら、そのイメージはなかなか拭えるものではありません。
後日「あなたはキレイですね」と言っても、もう遅いのです。
②適切な方法で
褒める言葉ひとつでも、人によって認められたい方法が違うのです。
いつも活発な人には、他人もいる場で褒めると喜んでくれます。
逆に消極的な人に、大勢の前で褒めると注目されて嫌がられます。
相手がどのように認めてもらうとうれしいのか、想像することも大事なポイントです。
認めるのが難しい場合の裏技
具体的に相手のよい所を見つけるのが苦手な方は、裏技があります。
好みを把握すること。
相手の好みを知っているということを伝えるのです。
例えば、休憩中に差し入れをする時、相手の好きな飲み物を選ぶのです。
「ジンジャーエールが好きだったよね!」と言われたら、自分のことをよく知ってくれて認めてくれたと感じます。
その一言って、好感度爆上がりです。
わたしの友達のはなし
わたしがホテルで仕事をしていた時の話です。
お酒が弱いわたしは、飲み会ではいつも大好きなグレープフルーツジュースを飲んでいました。
飲み会のはじめの乾杯って、どうしてもビールが回ってくるじゃないですか。
それを先読みして、女性の同僚がわたしに確認せずに「グレープフルーツジュースひとつ」って言っておいてくれるんです。
他にも「ジンジャーエール」しか飲まない同僚が来た日は、「グレープフルーツジュースとジンジャーエール」って先に注文しておいてくれる。
そんな気遣いがたまらなくうれしくて。
お酒が飲めなくても、わたしの「好き」を尊重してくれる。
彼女はいつも認めてくれるんです。どんなわたしでも。
何年経っても、嬉しい記憶は忘れないんですよね。
さいごに
一言が足りない人、いつも誤解を招くようなことがある人って、結局のところ人に興味がないのかな~って思うんです。
相手の気持ちを考えずに、自分の意見だけ言い放ってしまう。
人に好かれたいなら、まず自分から興味を持つこと。
もし言われた言葉で傷付いたことがあるのなら、相手を反面教師としてちょっと離れたところから観察するように見てみることです。
自分はそうならないようにしよう。って観察すると、意外と冷静になれます。
レコグニション(認めること)は、わたしがホテル業で学んだことのひとつです。
相手を認めることから価値が生まれ、人と人が繋がっていく。
日頃の言葉の中で、大事な一言が言えているかな?
と、気付きになれば幸いです。
では、また。
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