何かしらのきっかけがあり、手話に興味を持たれる方って多いと思います。
身近に耳の不自由な方がいなくても、手話を学びたい方もいます。
学んだからといって実際に手話を使う機会があるかといえば、難しいことも事実です。
しかし手話を取得しておくと、耳の不自由な方とお話しができるだけでなく、他にもメリットがたくさんあります。
少し手話ができるようになれば、「もっと手話ができれば!」と思わずにはいられなくなります。
わたしの手話体験談、そして子どもと学んだ手話のメリットをご紹介します。
手話を学んでも使う機会がなさそうだから…と一歩踏み出せない方にも参考になればうれしいです。
手話は幼稚園児の娘から学んだ
手話を学びたいと思うきっかけは様々。
例えば、百貨店やホテルなどのスタッフでお客様のお役に立ちたいという思いから、自ら望んで手話教室に通う人もいます。将来、自分の目指す仕事に手話が役に立つと思い、勉強している学生の方もいます。
わたしが手話に出会ったのは、娘が通っている幼稚園で手話を使うお友達がいたことがきっかけです。
担任の先生も手話ができるので、娘は幼稚園で毎日手話を学んできました。
その学んだ手話をわたしにも教えてくれます。
幼稚園児から、わたしは手話を学んだのです。
英語学習でもそうですが、大人はどうしても間違えてはいけない・完璧にできないといけないと思ってしまいます。
しかし子どもはそんなことお構いなし!伝えたいことを間違っていても伝わればそれでいいのです。子どもなりに想像して工夫しようとするんです。
娘は幼稚園で手話で会話することをとても楽しんでいましたし、実際にわたしも幼稚園で何度も手話を見てきたので、とても身近なものとなりました。
手話を習得するメリットふたつ
手話を学ぼうと思うきっかけは「耳の不自由な方と会話をしたい」というのが主なものだと思いますが、実際に手話を使う機会がない場合、諦めてしまいがち。
せっかく手話に興味を持ったのならば、学んで損はしないとお伝えしたいのです。
手話ができるようになって、よかったことは山のようにありますが、主にふたつご紹介します。
①耳の不自由な方と会話ができる
身近に耳の不自由な方がいるため、手話を習得する場合が多いかもしれません。
実際に娘は、お友達と手話を通して会話をする姿がとても生き生きして、手話なのに全身で会話しているような。伝えたいことを伝えられる喜び、それはかけがえのない財産になります。
伝えられないといえば、外国の人と言葉が通じなくて会話ができない場合、ジェスチャーを使ったりしますよね。
人は本当に伝えたいとき、身体で表現します。それが伝えることの原点です。
伝えたい、そして相手の言葉を理解したい
②「伝える」という選択肢が広がる
例えば、映画館で手話ができれば、今の想いをとなりの人に伝えることができます。
「感動するね、面白いね、あと10分で終わりだよ」
声は出せないけれど、手話なら伝えることができます。
とても遠く離れた場所にいても、会話ができます。駅のホームと向こう側のホームでも。
わたしは娘とスイミングスクールでよく手話をしました。
娘はプールに入っていて、わたしは観覧席なので声は聞こえません。しかし、娘はプールの中から手話をしてわたしにアピールするのです。
「ママ、今から泳ぐから見ていてね。水が冷たいよ。5番目にテストだから来てね。」
特に「ママ!見て!」の手話は何回してくるのか?というくらい大大アピール!(笑)
わたしは「見てるよ。頑張ってね!」を手話で何度も伝えます。
幼稚園のお友達とだけ手話をするのではなく、わたしと手話を日常的に使う娘が誇らしかったです。
手話はどこで学ぶ?
①地域の手話講習会をチェックする!
市町村等の地方自治体で手話講習会が開催されている場合が多いです。
手話サークルという形もあるので、お住まいの地域情報を調べてみてください。
②テレビ番組で学ぶ
NHK みんなの手話や、YouTubeでも検索するとたくさん情報があります。
指文字もYouTubeにありますので、自分の名前ができるといいですね。
手話の書籍も多く出ていますが、DVD付きがおすすめです。
手話が当たりまえの世の中を想像する
手話は耳が不自由な方や身近な方だけが使うもの、じゃなくてもいいと思うんです。
生活の中で手話ができれば、もっともっと世界は広がる。
娘はそのお友達と学校が離れてしまって、手話を使う機会が減っていろいろ忘れてしまったようですが、それでも幼児期に覚えたことは自然と手が覚えているようです。
今でもこそっと伝えたいことを手話でわたしに伝えてきます。わたしも娘としか手話を使っていなかったので、今は簡単なことしかできませんが、娘の言いたいことはわかります(笑)
手話は覚えればどんどん習得できるということ、そして手話ができればなんて便利なんだろうと思います。
「便利」なんて言うと怒られてしまうかもしれないけれど、その便利をみんなが当たり前に使う世の中になればいいって思うんですよね。
今、silent(サイレント/2022年)というドラマが大ヒットしています。
主人公が耳の病気で聴力を失うというお話し。
わたしはまとめて見る時間が取れず、毎日少しずつみて、毎日少し泣いています。
手話がもっと身近にあったなら。
このドラマを通して、手話に興味を持つ人が増えるんじゃないかと、今このブログを書いています。
簡単なことを一通り知っているだけでも、家族で使えるだけでも、手話に対してのハードルが大きく下がります。
興味を持ったときが、チャレンジするとき。
続かなくてもいいから、まずやってみる!そこからです。
では、また。