太極拳を習いはじめたら、先にどのようなレベルアップの道があるのか、知らない方が多いと思います。
ぜひ初心者のうちから知っておくとよい情報をご紹介します。
太極拳は健康と武術がある
まず、太極拳は主に2種類あります。
健康太極拳:年配の方が公園でやっているようなゆるい体操
武術太極拳:大会を目指して基礎を学びながらする太極拳
健康太極拳は、怪我をせずゆるくすることを目的としているため、あえて細かい手足の動きなど指導しない教室が多いです。
武術太極拳は、子どもの頃からやっている人が多く、大会に出場して全国を目指している方が多いです。
ポイントは、どちらもできるとよい!ということ。
わたしはどちらもしています。
普段は健康太極拳、太極拳教室に参加してゆる~く年配の方と一緒に。
武術太極拳は、大会の数カ月前から本格的に練習しはじめます。
わたしの所属している団体が、大会用の練習日を設けてくれるため、レベルの高い環境の中で教えてもらいながら練習できます。
わたしが先日出場したのが、武術太極拳の兵庫県大会です。
10年20年と長く経験されている方が多いので、わたしのようにたった2年で出場するケースは珍しいようです。
なぜ、健康太極拳と武術太極拳を両方したほうがいいのか?
それは健康太極拳だけだと、なかなかレベルアップしないから。
逆に武術太極拳だけだと、身体への負担が大きすぎてケガをする可能性があるから。
どちらもほどよくすることが、上達しながら、身体を守りながら、長くできる秘訣なのです。
太極拳に資格などあるの?
太極拳にはレベルアップする方法がふたつあります。
①技能検定を受けて資格を取る
②武術太極拳選手権に出る
わたしは資格は持っていません。
資格がなくても、武術太極拳大会に出ることができます。
資格と大会は別です。
検定
5級からはじまって、5段まであります。
将来、太極拳指導者になりたい方は、早いうちから受けていくのが良いです。
また、飛び級はないので、ひとつひとつ受ける必要があり、時間とお金がかかることも特徴です。
検定講習会があり、その後テストがあるので、老後の楽しみとしてチャレンジされる方も多いです。
初段までは基礎ができている方なら比較的受かりやすいようですが、2段からは急に難関です。
2段は32式太極剣のテストもあり、24式太極拳はただできるだけではなく、細かい技術面が要求されます。
わたしの感想
太極拳のレベルアップの道として、大会に出るのか、検定を受けるのかは、向き不向きも大きく影響してくるとわたしは思います。
教室の先生がすすめてくださったことを取り組むのが、ベストかと。
ただ、資格試験も大会出場も、誰でもチャレンジできます。
ゆるくやっている健康太極拳では、そもそも資格や大会があることを知らない方がとても多いです。
実際には、検定試験も大会も多くの年配の方が参加しています。
例えば、大会なら兵庫県大会で60歳以上女子70名、70歳以上女子58名の参加です。
年齢を重ねていても、こんなにたくさんの方が大会に出ているんです。
知らないだけで、チャレンジできないなんてもったいない!
もちろん、先生も出場しているので、マラソンでいうとサブ3からサブ6までとレベル差はありますが、88歳で入賞された方もいるので、ぜひ出てみてほしいと思います。
では、また。
<太極拳シューズ>
底が薄くて足裏の感覚がよくわかります。
専用シューズは絶対買ったほうがいいです。上達がはやいです。
<ストップウォッチ>
大会に出るなら、必ず必要です。
何度も何度もタイムを測って練習しましょう。