ここ数カ月、実は走っても走っても、全然思うように走れない日々が続いていました。
めちゃくちゃスピードを出してるつもりなのにキロ7分だったり、2キロでもう限界を感じたり。
今年は暑いから?
わたしの努力が足りてないから?
そのモヤモヤの原因は「重度の貧血」でした。
もしかしてわたしも?と思われた方、わたしの体調の変化や検査・治療法など、参考になれば幸いです。
貧血は65%もいるらしい
厚生労働省の平成21年の統計では、20代~40代の女性の約21%が「貧血(鉄欠乏性)」で、かくれ貧血は65%とのこと。
女性は月経での出血に加え、ランナーは汗をかくことで鉄分がより流出します。
さらに、ランナーは着地衝撃により赤血球が破壊するため「スポーツ貧血」という言葉まであるほど。
着地衝撃は悪いばかりではなく、着地の衝撃で骨が強くなるメリットもあります。
日本女性は、必要量の6割ほどしか鉄分を摂取できていない統計もあるので、いかに鉄分を摂取するのが難しいかよくわかりますよね。
実際、わたしのまわりでも立ちくらみで貧血を疑った人は多く、一般的に病院にはいかず、鉄分サプリや鉄分飲料でしのぐ人が圧倒的に多い印象です。
わたしが走れなくなった話
今年わたしは神戸マラソンに出る予定なので、夏前から少しづつ練習量を増やそうとコツコツ走りに出ていました。
走っても走っても、とにかく身体が重くて、進まない。
今年は特に暑いので、身体が適応していないのかと思っていました。
台風が過ぎて少し涼しい日、今日は10キロくらい走ろうと出かけました。
しかし、ゼーハーいうくらい全力で頑張っても1キロしかもたず、ガーミンを見たらキロ6~7分。
結局ランニングはたった3キロでギブアップ。
あとはウォーキングが精一杯。
え?なんで?
日に日にわたしの走力は低下、さすがになにかがおかしい。
わたしは高校生の頃から数回、重度の鉄欠乏症貧血を経験しています。
今走れない原因は貧血だ、と知るまでに時間がかかりました。
ここ数年元気だったので、完治したと思い込んでいたからです。
氷を食べずにはいられない「氷食症」
もうひとつ、この夏に今までと変わったことがありました。
それが、氷を食べ出したこと。
年中あたたかい飲み物しか飲まないわたしが、この夏はアイスを注文したり、家でも氷を頻繁に飲み物に入れたり、氷を口に入れたりするようになりました。
「今年は暑い」それが理由だと思い込んでいたわたしは、氷は危険信号だということをすっかり忘れていたのです。
過去の経験でわたしは貧血になると、氷を食べる病気「氷食症」を併発していました。
氷食症は、はっきりとした病気なのか不明のようで、指示医によってはあり得ないと言われたこともありますが、ここ数年で医師による氷食症の記事が増えてきました。
氷が食べたくて中毒のような状態になり、しかもガリガリ噛みたい。
実は、最近歯が痛くなって歯科医で見てもらったら、歯が割れていたんです。
歯が割れるほど、氷を食べていた結果です。怖すぎます。
わたしの主な症状はいつも同じです。
①すぐ息切れして、運動がとにかくつらい
②氷を異常なくらい欲する
運動をしていない人は、意外と気付きにくい。
わたしのように「走れないからおかしい」と気付かないからです。
氷を異常に食べる人は要注意です。
全く同じ症状で重度の貧血だった知人がいるので、全く無関係とは思えないのです。
わたしの場合は、鉄剤を飲み続けて貧血の数値がよくなってきたら、全く氷を欲しないようになります。
詳しい症状の例は、こちらのブログも併せてご覧ください。
インスタ広告が救ってくれた話
さすがに神戸マラソン3ヵ月前になり焦り出しました。
全然走れない。どうしよう。
そんなとき、インスタを見ていたら、広告に目を奪われました。
「ランナー貧血」という文字と、しんどそうに走る女性の写真。
その広告は鉄分サプリの広告だと思いますが「これだ!」と思いました。
わたし、貧血を再発している!!!
貧血の傾向と全く同じことに、なぜ今まで気付かなかったのか。
すぐその日に内科を受診して、血液検査をしてもらいました。
結果はやっぱり重度の貧血でした。
鉄剤を1カ月飲んでまた検査になりますが、はっきり原因がわかってホッとしています。
わたしと同じように違和感がある方は、検査だけでもしてみると楽になります。
ちなみに、わたしはずっと鉄サプリメントを摂取していました。だから数年、貧血が深刻にならず元気だったのかもしれません。
不安な方は、サプリだけでも全然違うので試してみて下さい。
必要な情報は不思議と舞い込んでくる
自分にとって必要な情報って、不思議と向こうからやってくるという経験を今までよくしてきました。
今回もそうでインスタ広告を見なかったら、暑さのせいで走れないとモヤモヤした日々を過ごしていたと思うんです。
実は今回はじめて行った病院もラッキーでした。
いつもは大きな総合病院に行くのですが、急に検査しよう!と思った時はすでに閉まっていました。
金曜日夕方だったのであきらめてジムに向かい、友人に「貧血かもしれないから検査行ってみようと思ってて」と話をしたら、すぐ近くに内科があると教えてくれたんです。
夜も診察していて、小さな古い内科でした。
はじめはホラー映画に出てきそうなあまりの古さに驚いたものの(失礼…)、すぐに血液採取をして、あっという間に結果がわかるというのです。
総合病院なら診察まで数時間、結果は後日です。
数値が低すぎるから今日から薬を飲むように言われ、ほっとした気持ちで週末を迎えることができました。
治療法は、鉄錠を毎日飲むだけです。
ただ、鉄のお薬は人によっては合わない場合が結構あって、胃が痛くなったり気分が悪くなったりする場合も。
胃薬と一緒に飲む人もいるので、医師に相談しましょう。
今のわたしの気持ち
マラソン大会を控え、いつ治るかわからない貧血に残念な気持ちはあります。
数年かけて治した時もあったので、どこまで回復できるかわからないけれど、走れないわけじゃないし、まだ3か月あります。
わたしに貧血だよと教えてくれたインスタ広告や、内科を教えてくれた友人や、様々なタイミングの良さを考えても、わたしはいつも恵まれています。
自分の身体を繊細に感じる。
これは、ヨガの先生も太極拳の先生も、仰っていた言葉です。
繊細に感じようと努力し続けてきたから、気付けた今がある。
走っても走っても全然気持ちよく走れないから、今のわたしには走ることは違うのかと思っていた数カ月ですが、違った。
それだけで十分うれしい。
ありがとう、まだ走れる。
無理しないように気をつけながら、わたしにできる事を精一杯がんばります。
読んでくださってありがとうございます。
神戸マラソン絶対完走します!!
では、また。
✅取り上げてほしい質問や希望テーマは質問箱へ
✅Yumiのインスタグラムもフォローお待ちしています!
✅X(Twitter)でブログ更新のお知らせをしています