こんにちは、Yumiです。
今年の11月は大切な友人の一周忌です。
一年前に私が「走る意味」について深く感じ実感した出来事を、
過去を含めて書き綴ろうと思います。
そして、走る方は自分自身が走る意味を再確認しながら、
読んでもらえるとうれしいです。
私は運動経験ゼロ、仕事人間でした
プロフィールにも書きましたが、私は過去に運動経験が全くありません。
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まず仕事のお話、過去にさかのぼります。
私はザ・リッツ・カールトン大阪で11年勤務していました。
ホテルが開業する前の「開業準備室」から仕事をはじめ、
海外からのトレーナーによる指導で一日中英語漬け、
休みもなく開業に向けて準備をしました。
当時のことは忘れもしない凄まじい熱量と体験の日々で、私にとって一生誇れる経験です。
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経験を共に分かち合った仲間は、今でも強い絆と情熱で繋がっています。
そのオープンメンバーのひとりが、一年前に病気で他界しました。
多くの危機を救ってくれたこと、いつもそばで助けてもらった日々、
心臓爆発しそうな事件も共に乗り切ったこと、今でも目に浮かぶように思い出します。
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運動をはじめたきっかけ
長年仕事に没頭しすぎて、仕事以外の趣味は「海外の有名ホテルに宿泊する」こと。
本当に運動とは無縁だったのです。
仕事が好きで好きで天職だと思っていましたが、出産ギリギリまで勤務し、
その後潔く退職しました。
理由は管理職をしていたこともあり、当時は仕事量がすさまじく、
子育てと両立ができる状態ではありませんでした。
その後、下の子が幼稚園に入ったタイミング38歳でジム通いをはじめました。
もちろん、たるんだ身体を何とかすべく、ダイエット目的です。
それが運動の楽しさにすっかり魅了され、筋トレをしてプロテインを飲み、
さらにはフルマラソン大会に出て、アクアスロン大会、トライアスロン大会まで。
仕事に没頭できるタイプなら、運動もハマると思われるかもしれませんが、
私は飛びぬけてなんでもできるわけではなく、
仕事はまわりの仲間が支えてくれたから、
運動はトレーナーさんが素晴らしい人だったから。
私の強みは素直であること。
素直だから人に恵まれ、みんなが愛してくれるのです。
私の人生はまわりの人のおかげ、本当に感謝してもしきれない。
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一年前の集まりで
昨年11月、ちょうど一年前のこと。
病気が進行しているので、最後になるかもしれない。
みんなで集まることになりました。
リッツは全国にあるので、東京のメンバーも大阪に帰ってきたとき、
本当に厳しい状況なのだと感じました。
その集まりは夜で、私はまだ小さい子供がいるので行けませんでした。
もう彼に会えるのは最後かもしれない、
うしろ髪を引かれる思いでした。
その日の話を、翌日聞かせてもらいました。
彼の状況、みんなの近況報告など、
そして私の話題が出たそうです。
「ゆみ、フルマラソンしてるらしい、トライアスロンもしたらしい、写真ないの?」
どの写真が広まったのかはわからないけど、
お腹を抱えて大爆笑したそうで、
「今年いろんなことがあったけど、ダントツで一番おもろい!!!」
運動全くしていなかったし、仕事もアクティブなタイプではないし、
ゆみが満面の笑みで走ってるんだから、そりゃ笑う、だそうです。
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私が走る意味を知る
その話を聞いて、ふと思ったことがあるんです。
「私はこの日のために走ってきたのかな」
とてもつらいつらい状況の中でみんなが集まり、
心は苦しくてさみしくてたまらない。
けれど、過去をよく知るからこそ仲間の無謀なチャレンジを、
今こうしてみんなで涙を流しながら笑いあえる。
そんな時間を過ごすことができた。
ダントツに面白い話とは思えないけど、心の底から笑いたかった。
そんなみんなの気持ち、痛いほどよくわかるのです。
私はその場にいなかったけれど、
私が走ったことでその時間は流れた。
それだけで、
私が走る意味は十分すぎるほどあったんじゃないかな。
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その数日後、彼は逝ってしまったけれど、
私たちの心にはみんなの癒しだった彼の大きな存在はずっと生きている。
そして私にはつらい時は泣きながら走って海を見に行くという選択肢がある。
これからもさみしくなったら、
誰にも遠慮せず心は思い出でいっぱいにして走る。
私にとって「走る」ということは、面白いことであり、人を救うことであり、
私自身も救ってくれるのです。
あなたも走ることで誰かに勇気を与えたり、自分自身が感動したり、
いっぱい思い出があるし、意味がある。
だからこそ、走るという選択肢があるということは、
幸せなことだと思うのです。
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最後に、仲間に心からの感謝を、
そして見守ってくれる彼に敬意を表して。