神戸マラソン

【コロナ禍のマラソン大会】運営側は市民ランナー目線になれるのか?日本のマラソンに未来はあるのか

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2022年も大阪マラソンの「市民ランナー中止」が決定しました。

大会12日前にネットで報道され、実際大阪マラソンのHPに掲載されたのは11日前。

誰よりも先に知る権利がある参加市民ランナーが、一般報道で知るという悲しさ。

マラソン大会の今のあり方、これからの日本のマラソン業界はどうなっていくのでしょうか。

現状のマラソン人口減少の数値化、マラソン大会の現状なども踏まえ、

わたしなりに感じたことと共に記録したいと思います。

マラソン人口減少のリアル

2022年2月13日にわたしが参加した「2022神戸バレンタインラブラン」

神戸では歴史のあるマラソン大会ですが、人数比較をしてみましょう。

・2020年(コロナ前)すべての参加ランナー数 計5,347名

・2021年(コロナで中止)

・2022年(コロナ後)すべての参加ランナー数 計2,151名

内訳:2022 神戸ラブラン大会結果

ハーフ男子786名/女子193名

10KM男子407名/女子177名

駅伝140組(1組4名)女子駅伝7組(1組4名)

募集人数は4,000名、当日DNSしたランナーも多いと思われますが、

2022年は大幅なランナー数の減少です。

実際に週3回くらい走っているわたしの実感としても、ランナーとすれ違う確率が減り、

ランナー減少は確実に感じています。

運営側の対策:神戸ラブラン編

・参加料の値上げ

2020年 参加料ハーフ4,300円/10キロ3,800円

2022年 参加料ハーフ4,500円/10キロ4,000円

値上がりは200円ですが、景品の大会Tシャツがなくなりました。

大会Tシャツの内訳は1,500円なので実質1,700円の値上げということになります。

コロナ禍の対策として、募集人数を大幅に減らし価格をその分値上げしたので、

このような形になっています。

・人件費などの削減

ナンバーカードと計測チップを郵送にしたことで、受付の人員や場所の確保など不要となり、更衣室も簡易のテントがあるだけで、基本的には更衣室はなし。

完走後の記録証もなしなので、印刷機・用紙・人件費削減。

コロナ禍で参加費減少という困難な状況の中、大幅な削減もある程度できたのではないでしょうか。

わたしが思うマラソン大会運営について

ほぼ全てのマラソン大会の参加費が値上げしていますが、

参加人数を制限して行うので、みなさん納得してエントリーされているかと思われます。

マラソン大会は運営費(交通規制・警備・医療救護・スタッフなどの人件費)が想像以上にかかるようで、その負担を主催者側とスポンサーが負担し運営されています。

さらにコロナ禍のランナー減少により参加料も激減し、赤字覚悟なはずです。

もしコロナで中止となれば参加料の返金になるので大赤字に。

主催者側は赤字を回避するために開催したいので、コロナ禍による開催決定をギリギリまで引き延ばす作戦をしているのでしょう。

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マラソン大会が無事に開催されるメリットは…

ランナー:マラソン大会に参加できる、みんなで走れる

主催者:経済効果

スポンサー:自社製品や社名の宣伝

ここからはわたしの個人的な意見です。

実際に2022年コロナ禍でのマラソン大会(神戸ラブラン)に参加しましたが、

過去のランナー人口激増でマラソン大会のブームがあったので、

大会運営者は甘えが出ているのではないかと思いました。

もっとランナー目線で運営しないと、大会つぶれますよ、って。

一般企業がするイベントとして、あまりにもずさんなところが多く見られたからです。

2022神戸バレンタインラブラン改善点

①いつまでたっても正しい距離に変更しない

過去に何度もランナーから指摘のあるマラソン大会の距離

公認の大会でないとはいえ、2020年は10キロマラソンが9.5キロ。

今年は9.8キロ。毎年距離が違うマラソン大会ってなんでしょうか?

②水・ポカリ適当問題

給水場所に水かポカリがあるのですが、記載がないのでどちらが入っているかわからないのです。

そんなことありますか?しかも、コップ満タンに入っています。

わたしはゴールまであと1キロのところの給水所で女性スタッフに「満タンに入ってますからね!」と手渡され、本当に満タンにポカリが。

もちろん走っているのだから、全部顔や服にこぼれて飲めたもんじゃありません。

ランナーじゃないからわからない、とかの問題ではなく、

何年もやっている大会なのだから「マニュアルないの?」って思います。

また、給水所にチョコとタブレットがあったようですが、書いていないのでなにが置いてあるのかわからない。

水かポカリかどっち?なぜ満タン?なにか置いてるけどなに?

このようなストレスになること、本当にやめてほしいのです。

③記録証はなしなのに、参加賞の水で行列

そして、最後ゴール後。

感染対策として完走後の記録証はありませんでした。

しかし、完走後の水とチョコレートは一列にならんで手渡されます。

なぜ一列?ものすごく並びます。

これに並ぶのなら、完走証くれてもいいんじゃないですか。

広い広場なので、距離をあけて完走証印刷するスペース取れるのに。

そして、大会から5日たった今日まだネットで完走記録証出ません。

これからはランナーが大会を選ぶ時代に

コロナ禍に開催してくれてありがとう!というランナーさんが多いことも知っていますが、

ここでは運営のことについて。

わたしから見ると今回の神戸ラブランの運営状況は、確実にアウトです。

簡易更衣室テントの場所・トイレ・健康チェック表の提出場所、すべての案内が不確かで不親切でした。

このような小さな積み重ねが、これからのコロナ禍のマラソン大会でランナーを手放すか、リピーターになるかの要因となります。

いままでは「出れる大会にとりあえず参加したい」という選択でしたが、

これからはランナー自身が「出たい大会・出たくない大会」を選ぶ時代になります。

もっと運営側は市民ランナーの目線に立って運営していかなければ、

今後のマラソン大会を生き残っていくのは大変ではないでしょうか。

それはランナー人口の増減にも大きく関わることでもあります。

ランナーが減れば、日本のマラソン業界は危機です。

ランニングのギアを買うのも、マラソン大会の参加料を払うのも、市民ランナーです。

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まとめ

市民ランナーは運営側の熱意もしっかり感じています。

大変な今だからこそ「走りたい大会」を作ってほしいと願っています。

では、また明日。

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ABOUT ME
Yumi Miyai
<Webライター・ブロガー> ザ・リッツ・カールトン大阪で11年勤務後、2児の母に。 「好きなことだけして生きる」をモットーに、キレイは運動と心で叶うコツを発信しています。