心を知ること

恩返しができないとき、恩送りをすると幸せになる

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人生のふとした場面で、人生観が変わるくらいの救いを受けることがあります。

家族や親しい友人なら、いつか恩返しができるかもしれない。

けれど、偶然会った人や、もう会えない人に救ってもらった感謝は、恩返しができません。

そんなとき、わたしは「恩送り」をしています。

「恩送り」というのは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること

心が締め付けられるように苦しかった時に助けてもらったことや、今思い出してもあたたかくなるようなできごとを感謝に変えて、恩送りという形で返していくのです。

今日はわたしがしている「恩送り」について、一緒に振り返っていただければ嬉しいです。

子育て中に救ってくれた人たち

わたしは実家が遠かったので、子どもを親に預けることができませんでした。

心の余裕がない時期もあって、外出時に子どもが泣き叫んだらまわりの人に迷惑をかけてしまう…と他人の目をかなり気にしている時期もありました。

ある日のスイミング教室の帰り。

お腹が空いていた我が子は、電車の中でじゃがりこを食べようとしたとき…。

手が滑ったようで、じゃがりこを全部盛大にぶちまけたのです。


心の中で「ガーン」と鳴り響きました。

子どもが泣いたらどうしよう、じゃがりこを拾うあいだに駅についてたくさん人が乗ってきたらどうしよう。

と、一瞬のうちに頭が混乱しました。

すると、横にいた若い男の人が素手で一気にじゃがりこを拾ってくれました。

あっという間に。

手がベタベタするのに、這いつくばって拾いながら「大丈夫ですよ」って。

その時、お礼は言えましたが、忘れられないできごとになりました。

ベビーカーで泣き出したら、移動時は荷物も多いから抱っこしたくてもできない場合もあって、おじさんとかあからさまに「チッ!」とか言う人いるんですよね。

泣きたいのはわたし…って思うんですよ。

今でもじゃがりこをよく食べますが、思い出すんです。

あの時、助けてくれたことがどれほどうれしかったか。

他にも、電車でわたしが絵本を読んでいたら「今はスマホ見せる人が多いけど、やっぱり絵本はいいね~!」ってすごく褒めてくれたおじさん。

「キューピーちゃんみたいに可愛いわね!」ってべた褒めしてくれたおばさん。

数えきれないほど助けてもらって、今があります。

子育てしている方に恩送り

子育てはとにかく孤独。

だからこそ、知らない人がふと助けてくれると、本当に救われるんです。

助けてもらったことを、わたしは今小さな子どもを育てているお母さん・お父さんたちに、恩送りしたいっていつも思っています。

困った時だけじゃなくて、「可愛いですね~!」って子どもを褒めるだけでも、親も褒められたように感じます。

泣いている赤ちゃんをあやしているのをみると、心の中で「うんうん、わかるよ、わかるよ~!」ってエールを送っています。

まわりの人が迷惑そうな顔をしている事すら、敏感に感じる人もいます。

わたしもそうで、イライラしている人を察知する能力が高いのかもしれません(いらない能力)(笑)

泣いている子どもを注意する人って、意外と子育てが終わった親世代の人が多いという話も聞きました。

自分が大変だった頃のことを、忘れちゃうんですね。

恩送り、という考え方は江戸時代からある古い思考だそうですが、すぐにできることがいいところです。

恩返しはそう簡単にできるものではないですから。

ひとりひとりが、まわりに助けてもらった恩を次の世代に恩送りできたら、もっと子育てしやすい環境になっていきます。

優しい環境が循環するんです。

恩送りすると幸せになる

恩は、送る側もしあわせな気分になるんです。

席を「お先にどうぞ」と譲ってあげると、いい事をしたような気持ちになりませんか?

誰かのために何かをしてあげることって、した側もされた側もうれしい。

誰かにしてもらったことを感謝して、同じように誰かにしてあげるだけです。

偶然出会った人に恩返しはできなくても、恩送りならできますもんね。

恩送り、とても素敵な言葉だな~と思ったのでご紹介しました。

ちなみに、じゃがりこはいつも箱買いしています。今も。 

では、また。

 

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ABOUT ME
Yumi Miyai
<Webライター・ブロガー> ザ・リッツ・カールトン大阪で11年勤務後、2児の母に。 「好きなことだけして生きる」をモットーに、キレイは運動と心で叶うコツを発信しています。