スポーツ観戦でヤジを聞くのがつらいって思う方は、HSPといって繊細な心を持つ気質のある方かもしれません。
ヤジを聞く、負けたら叩くというファンを見るのがつらいなら、観戦しなければいいじゃないかと思うかもしれませんが、せっかく楽しい趣味を見つけたのなら、自分の気質を理解して自分なりの楽しみ方を開拓したほうが人生楽しいです。
ヤジがつらい、負けた日のSNSコメントが怖いという方は、ぜひ読んでみてください。
スポーツ観戦のヤジをする人ってどんな意識?
まず、HSPという繊細な心を持つ人の話をさせてください。
5人に1人の割合でいると言われる、HSP(Highly Sensitive Person)は非常に感受性が強く繊細な心を持つ人。
最近は多くの著書が出ていて、HSPは「繊細さん」と呼ばれています。
鬱や病気というものでは決してなくて、元々持っている気質です。
HSPの主な特徴
・人といると疲れる
・他人の雑さが気になる
・機嫌が悪い人がいると苦しい
5人に1人が繊細さん、その他4名は普通の気質(非繊細さん)です。
ヤジを飛ばす人、負けたらものすごい勢いで批判コメントをする人たちは、非繊細さんです。
ヤジを飛ばす人をみて、繊細さんは自分には関係がないのになんだか心がきつくなります。しかし、非繊細さんには理解できない現象なのです。
自分に関係ないし、自分が言われているわけじゃないのに、なぜつらくなるの?!と。
気質が違うので、その違いを理解していないとわかり合うのは難しいです。
逆にいうと、違いさえ理解することができれば、納得できるのです。
スポーツ観戦でヤジを飛ばす人、ミスや負けを批判する人は、実はものすごいファンです。
熱狂的ファンだからこそ、批判してもっとよくなってほしい、勝ってほしいと誰よりも願っています。口が悪いのは昔からの流れでしょうね。どれだけ批判してもファンだから許されるという悪習慣が今に至ります。
しかし時代は変化していて、今はSNSでの誹謗中傷は開示されて裁判をするケースが増えてきているので、年々減っていく傾向にあります。また、SNS内でもヤジコメントに対して、ファンが「そんなこと言うなよ、傷つくやんか!」とコメントする姿もよく見られます。
繊細さんにとって、生きやすい時代になってきています。
繊細さんのこころの持ち方
繊細さんは気質なので、人の感情に鈍感になることは無理です。
他人の負の感情を無理して自分の中で麻痺させようと無理して過ごすと、結果自分をごまかしていることになり、他の喜びや楽しみといった幸せを逃してしまいます。
繊細さんは人の感情を感じて、ささいな気遣いができることがいいところなのですから。
自分が感じた感情は大事にしつつ、他人の負の感情は物理的に回避することが一番です。
わたしのスポーツ観戦対策
わたしも繊細さんで、わたしがしている対策をご紹介します。
神戸に住んでいて、Jリーグ「ヴィッセル神戸」のファンです。
①サッカー観戦の場所選び
サポーターズシートといって、熱狂的なファンが集まる場所はあえて選びません。
勝てば全員で大盛り上がりするので楽しいのですが、相手チームが悪質な攻撃をしてきたら全員で大ブーイング、負けても嫌なムード全開です。
その場にいるだけでつらくてたまらなくなるので、わたしはサポーターズシートは避けて観戦するようにしています。
②負けた日のSNSは要注意
びっくりするほど怖いコメントで批判する人が多いので、試合で負けた日のSNSのコメントは心の余裕がない限り見ないようにしています。
ただ、批判コメントも慣れてくれば、心を寄り添わずに遠くから眺めているような感覚でみることができるようになります。
「○○やめろや!」など個人名で選手を批判する人も多いのですが、他のサポーターが「そんなん言うたら傷つくやろ!」「文句しか言えんのか!」など、批判を批判する人も増えてきたという印象があります。
ヴィッセル神戸の試合で、スタジアムが唸り響いた
2022年10月8日(土)ノエビアスタジアム神戸
ヴィッセル神戸 VS サンフレッチェ広島の試合がありました。
前半9分でサンフレッチェ広島の選手にレッドカードが出ました。
蹴りだした足がヴィッセル神戸のゴールキーパーの顔面・首に衝突したのですが、素人のわたしが見ても怖いくらいのできごとでした。
その瞬間、ヴィッセル神戸の選手が集まってきてものすごい勢いで怒っています。乱闘騒ぎになりそうな勢いで。
そしてサポーター全員が怒り、スタジアム全体が怒り狂ったように唸りました。
GKの前川選手の無事も心配でしたが、多くの人の怒りの渦に、わたしは怖くてたまりませんでした。
ふと思い出したのが、子どもの頃に父と行った甲子園球場。
父は阪神の大ファンです。そして阪神ファンはヤジをしまくります。
幼心に阪神のヤジは衝撃的で、それ以来一度も阪神戦は行っていません。
大人になって野球よりもずっと紳士的なサッカー観戦が趣味となりましたが、今回は滅多にないできごとではありますが、とても衝撃的な事件でした。
その後、前川選手のことが気になりTwitterをのぞいたら、打撲程度で済んだとのこと。ご無事で本当によかった!またレッドカードを出した選手の気遣いコメントもあり、ヴィッセル神戸の選手はやっぱりいいな~と安心しました。
そして、その日は4-0という大勝利でおさめることができ、盛り上がった試合となりました。
前半不安で怖い思いをしたけれど、わたしが行く日は大勝利の確率が高くて、4点4回もやったー!が出来たこと、感動でした。
人生を動かすのは、熱量です。
どれだけ熱くなれたか。
そのパワーをヴィッセル神戸の選手から、確実にもらっています。
あんなに全力でサッカーに打ち込む姿を見ていると、わたしもメラメラ影響されちゃうんですよね。また、老後の楽しみのひとつとしてスタジアムの年間シートも狙っています(笑)その頃には図太くなって誰よりもブーブー言っているかもしれませんね。
では、また。