ランニングだけでなく、すべての運動に共通する「重心」と「体重移動」のこと。
今している運動の新たな知識を少し取り入れるだけで、運動能力がレベルアップしたり、故障しにくくなったりします。
実際に重心はあらゆるスポーツ選手が注目していることです。
ランニングをされている方は、ちょっと片隅に知識を置きながらされると、走りが安定してきますので、ぜひご覧ください。
重心とは
重心は身体の真ん中に常にあるものです。
砂時計をイメージしてみましょう。
砂が真下に落ちていきますが、自分の股の下に砂時計があるとイメージしてみてください。
これが重心です。
ランニングするとき、常に砂は真下に落ちます。
重心がずれている状態というのは、砂の落ちる向きが真下ではなく、右や左ということです。
稀にランナーさんで、上半身が大きく左右に揺れている方がいますが、身体の軸がずれているので、膝などの故障に繋がります。
ランニングは右足を出して、次に左足を出しますが、重心は常に真ん中です。
姿勢にも重心が大事
わたしはランニングや太極拳をしていますが、常に砂時計が股の下にあるようにイメージして行います。
イメージってとても重要です。
砂時計がイメージできていると、骨盤が真っすぐにキープできます。
もし反り腰や猫背になっていると骨盤が正しい位置にないので、砂は真下に落ちません。
女性で多いのが、片足に全身の重心をかけてしまって、お尻が外に出ているパターン。
わたしもよく先生にお尻が出ている、と注意されます。
自分に「真ん中、真ん中」と言い聞かせています。
重心を意識すれば、正しく姿勢は整います。姿勢が美しい人は、それだけで何倍も素敵にみえます。
体重移動とは
「体重移動」と「重心」は違います。
体重移動は、ただ体重の重みが移動しているだけです。
ランニングでいうと、右足に体重が乗り、次に左足に体重が乗る。
体重は移動しても、重心は常に真ん中です。
走るというのは、重心という軸がある上で、体重だけ移動していくのです。
ただ、体重移動にもコツがあって、適当に足を着地させると左右に大きくぶれたりします。
・自分の真下に着地する
・内くるぶしの真下に体重を落とす
体重移動の着地が正しくできれば、足の怪我はかなりの確率で防ぐことができます。
酒井高徳選手の駆け引きのコツ
サッカー「ヴィッセル神戸」の酒井高徳選手が、YouTubeで重心の話をされていました。
相手との接近戦になったとき、押されて体重が外に流れていってしまうと太刀打ちできないけど、しっかり重心を真ん中にキープできていれば対応できる、とのこと。
2:40 動画をみてもわかるように、左右に体重を細かく移動しているけれど、重心は常に真ん中です。軸がしっかりしていることが、一目瞭然。さすがプロサッカー選手です!
サッカーでは相手の重心を外していくのがコツだそうで、イニエスタ選手があっさりと相手を交わしていくのはこのポイントが上手だからだそうです。
「相手の重心を外す!」という視点でサッカーをみると、また面白いですね。
さいごに
ランニングされるとき、砂時計をイメージして走ってみてください。
自然と目線が真っすぐ先をみれるようになって、きれいな姿勢で走れていると思います。
「重心と体重移動」ちょっと中級編の内容になりますが、この仕組みはすべての運動から普段の姿勢まで応用できますので、ぜひ覚えておいてください。
では、また。
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