ランニングをしている時、自分の足音が気になったことがありますか?
自分だけでなく、身近に大きな音を立てて走るランナーさんは多いもの。
今日は、足音が大きい人の原因と対策から、問題の本質を見落としている可能性について考察してみました。
足音は、その人の「結果」
ランニング時の大きな足音は、他人への迷惑になっている場合がよくあります。
例えば、スポーツジムのトレッドミル。
外で走るよりも音が出てしまうので、ドカドカ走る人はより騒音レベルの音を出して走っています。
それにイライラしているマッチョさん、あるあるかもしれません。
最低限度のまわりへの配慮も必要かとは思いますが、わたしが問題だと思うのは、自分がかなりの音を出して走っていることに気付かない、気付けないこと。
①身体に負担がかかり、怪我や故障リスクが上がる
②自分のことしか見えていないようで、実は考えていない
足音が大きいということは、何かしらの原因があり、その原因が解消していない「結果」なのです。
このふたつの問題、自分が大きな音を立てていると思った人も、身近に足音の大きな人がいる人も、ぜひ続きを読んでみてください。
足音が大きい人の原因
自分の足音が大きくて悩んでいる人ってあまりいなくて、多くは身近にドタバタ走ってうるさい人がいて、なぜ?と思うはずです。
太っている人が大きい音を立てているわけでなく、細身の人が騒音を出す場合も多いです。
まず、具体的な原因はふたつ。
①着地したときの、足首の動き
②上下動が大きい
①着地したときの、足首の動き
(図※ゆみ)
静かな着地は、地面に平行にトンと着地します。
足首が固定されているようなかんじ。
音がなる着地は、かかと着地をしてそのあとつま先でパタンと蹴り出す。
足首関節が動いて叩くから、大きな音が出ます。
②上下動が大きい
上下動が大きい人は、着地したときに、より大きな音が出ます。
一番音が出るのが、足首関節をパタンと動かしながら、上下動が大きい人。
足音の対策は、その前を知る
足音を小さくするためには、先ほどご紹介したように、できるだけ上下動を少なくして、足首の動きを減らし、身体の真下にトンと落とすように着地することです。
しかし、音がなる結果に対してひざ下を意識して走っても、逆に意識しすぎて上半身がおろそかになり、他の部位にまた何か問題が出てくることがあります。
本当に重要なことは、もっと前の基本的なことを大事にすること。
それは「姿勢」です。
ランニング時は軽く腹圧をかけて走りますが、姿勢が悪いと丹田(おへその下)も意識できないし、腕振りもすべてが狂ってきます。
ランニングに限らずどのようなスポーツでも、なにか問題があれば、そのことだけにとらわれず、その前を考えてみることが大事です。
また、ドタバタと走っていることに自分で気付かない・気付けない人は、自分のアタマで考えることができていないとも言えます。
わたしが以前ジムの先生から聞いた言葉ですが、「筋トレマシンでガシャンガシャンと音を立ててトレーニングしている人は、自分の身体も大事にできず故障する人が多い」
そういうことなんだと思うのです。
スポーツという身体を使って競技をしている以上、繊細に自分の身体と向き合う必要があります。
今の時代、YouTubeなどで早く走る方法やランニングのコツを、簡単に知ることができる。
そこだけをピックアップして取り組んでも上手くいかないのは、自分の身体に向き合わずに、目の前のことだけをしているからです。
わたしは太極拳を習っていますが、うまくできない技があれば、原因は必ずひとつ前の技です。
ひとつ前の足の角度が悪い、ひとつ前の腕の位置が悪い。
スポーツに限らず、生きていて、なにか上手くいかないことがあれば、ひとつ前に戻って考えてみると、おのずと答えが出ることがあります。
情報を簡単に得ることができる時代だからこそ、自分の身体に合った方法を自分で選択して挑戦していくことがとても大事なんです。
コツは、問題のひとつ前。
ぜひ、意識してみて下さい。
では、また。
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