HSP(繊細さん)は5人に1人と言われています。
HSPは繊細な気質を持つため、人の気持ちを敏感に察知して疲れる。
そう、疲れるんです。生きづらいともいいます。
繊細ではない人が5人中4人いる世の中で、HSPはとにかく生きづらい。
もちろんHSPの繊細さこそ飛びぬけた才能でもあるし、HSP同士だと心から休まる。
けれど、今までわたしはHSPであることに、どれだけ疲れて傷ついてきたことか。
そこでふと気付いたことがあるんです。
「わたし、HSP辞めてみます」
O型を辞めれないように、HSPも気質なので辞めるとかの問題ではないけれど、今までの経験上、最小値までHSP気質が出ないようにすることが可能だと思うのです。
わたしは今、HSPを辞めるべく取り組んでいることがあります。
それは一番HSPと程遠い「阪神ファンのヤジるおじさん」をやってみること。
昭和の阪神ファンおじさんはレべチ過ぎるので、もう少しマイルドに、けれどいいたいことを言いまくる練習です。
HSPの生きづらさにモヤモヤしている人は、チャレンジしてみて下さい。
手放したい気質は「言いたいことが言えない」
HSPが生きづらいポイントはいろいろありますが、わたしが個人的に手放したい気質No.1が「言いたいことが言えない」ということ。
相手の気持ちを察知しすぎるため、「自分の意見を言って嫌な気にさせるんじゃないか」と思ってしまうんです。
今までHSPであるがゆえに悩んで苦労したことを、数多くブログでも書いてきました。
例えば、教えたがりおじさんに「迷惑です」と言えなくてつらかったこと。

言いたいことが言えなくて、セクハラ被害まで受けてしまいました。

そして、とうとう偉そうなおじさんを制する方法として、タメ口を使うという戦術まで編み出しました。

HSPは、こんなに苦労して生きている。
けれど、5人に4人はそんなこと気にせず生きているのなら、そっち側になったほうが楽じゃないのか。
「わたし、HSP辞めます」
家族に宣言しました。
「HSPだからテレビの音量は24までで、お願いします」だったけれど、宣言した日から自分で26にしてみました。
意外といける。(耳が遠くなったわけではない…)

阪神ファンのヤジるおじさん
HSPから一番離れた人物像を考えたとき、言いたいことを誰よりも叫んでいる対象者が思い浮かびました。
それは、昭和名物代表「阪神ファンのヤジるおじさん」です。
わたしの父は大の阪神ファン、母は大の巨人ファン。
幼い頃から野球の試合がある日は父母は別々の部屋でテレビをつけて、どちらのファンでもないわたしは子どもながらに複雑だった記憶があります。
遠い昔のある日、父が甲子園の阪神戦に連れて行ってくれました。
よくわからないのに、ついていってしまったのが大失敗でした。

昔を知る人はご存じでしょうけど、当時の阪神ファンといえばおじさんが大声で罵るのが名物でした。
今では考えられないような言葉で叫ぶ罵る、思い出しても恐怖です。
その体験がトラウマとなり、わたしはそれ以降一度も父と甲子園を訪れたことはありません。
しかし、今ごろになってあのおじさん達を思い出し、参考にしようとしているのですから、人生って無駄な経験はひとつもないんですね。
実際、わたしがこの数カ月、何をしているかお話しします。
Jリーグ観戦でおじさんメンタル特訓中
わたしは神戸市民なので、Jリーグのヴィッセル神戸を応援しています。

HSPなのでスタジアム観戦をしている時も、ブーイングがすごい時は怖くなります。

趣味であるJリーグ観戦を利用して、わたしもそちら側(非HSP)になる練習をすればいいのではないか?とひらめいたのです。

スタジアムでずっと試合中継のように、喋りつづけている人って結構います。
もちろんヤジとか悪口とかじゃなくて、自分の思ったことを言いまくるんです。
わたしは戦術とかサッカーの知識はないので、スタジアムで大きな声で意見するのは難しいため、家でテレビ観戦するときに特訓しています。
家なら阪神ファンのおじさんのように、言いたい事をいう練習ができる!!
家でおじさんになる特訓をする
DAZN(ダゾーン)という有料番組を契約していて、大きなテレビで見ます。
テレビの前にヨギボーを置いて、ドーンを座って、ひたすら2時間ひとりで喋りまくるんです。
あーだこーだ、ずっとひとりごとです。
家なので家族しか聞いていません。言いたい放題コメントします。
もちろん否定的な言葉はわたしはそもそも使いませんが、相手チームがイエローカードを出すようなプレーをしたときは、「それはあかんやろ!」くらいは言います。
体当たりでプレーしている時は「サッカーやのに相撲やんか」とか、突っ込みます。
2時間もやっていると、ちょっと人が変わってきます。
言いたいことを言いまくって、なぞの開放感すらあります。
しかもサッカーの点数が入ったもんなら、ご近所迷惑レベルで大喜びして叫ぶ始末。
「大迫天才、大迫半端ない、やっぱり大迫、いやーまじですごい大迫、さすが大迫!!!」
ひとりごと大迫がずっと続きます。
このひとり漫才みたいな、わたしの「言いたいことをいう特訓」は今のところ大成功を収めています。
傍から見ている家族ははじめは「よ~しゃべるな~」と言っていたけれど、HSPを辞める特訓のためだと伝えました。
多分「またママが変なことし始めた」と思っているでしょう。
意見をすることが難しいと感じる方は、テレビ見ながらX(旧Twitter)で#ヴィッセル神戸と検索してください。
こんなこと言っちゃうの?と驚くようなコメントが参考になります。
数回特訓した結果報告
そもそもHSPを辞めるために始めたことですが、意見するってことは、結果強くヴィッセル神戸に関わることになりました。
ヴィッセル神戸の選手や相手チームとの戦い方など、なぜか日に日に詳しくなってきて、目的を見失うレベルに。
それはそれで、すっごく楽しい時間を過ごせるようになりました。
スタジアムよりも、家でひとりごとをいうJリーグ観戦にハマってしまいました。

肝心のHSPはどうかというと、人はなりたい自分になれる!
どんな自分になりたいか意思表示をすることで、理想の自分に向かっていけるんです。
言いたいことを言う練習は思いのほか効果があって、今までは頭で考えて意見する傾向があったけど、さらさら口から言葉を気軽に発することができるようになってきた。
一般的には、考えなしに口からポンポン言葉を発すると、余計な事を言って後で後悔することになったりします。
けれどHSPはそもそもよく考えすぎなので、深く考えずに言葉を出すくらいがちょうどいい場合が多い。
言いたいことを気軽に言うようになって、より会話が弾むようになりました。

貧血がひどくて思うように走れないことを、今までだったら「心配かけるから気軽に言うのはやめよう」ってなってたけれど、今はどんどん言っています。
言いたいことを我慢しないで、弱みを見せまくる。
貧血の話をしたことで、ジムに行くたび女子ロッカーでおばちゃんに囲まれる日々です。
貧血によい食事のレシピ、貧血によいドリンク、手抜きでお惣菜を買うとか、様々なアドバイスをもらいます。

神戸マラソン完走できないかもしれない、全然走れない、たくさんみんなに応援してもらっているのに、申し訳ない。
そんなこと、全くなかった。
元気に走るわたしでも、全然走れないわたしでも、みんなわたしのこと大好きみたい。
人はなりたい自分になると決めると、なれるんです。
これから先、嫌なことされても、言えるようにきっとなる。
嫌な事がまずないので、これはなかなか実践できないけれど、繊細さを減らして適当に生きるっていうもの、楽しいもんだと思っています。
いろんなわたしがあっていい。
あなたもやってみて下さい、楽しいですから。
では、また。


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