「氷食症」という病気をご存じでしょうか?
氷を無性に食べたくなる、異食症といわれる病気の一種だと言われています。
わたしの場合は、鉄欠乏症貧血が重症化したときに併発する症状です。
貧血と関連性はないという医師も過去にいたので、明確な原因はあきらかになっていないようです。
しかし、医師による氷食症に関する記事や、ブログ体験談はたくさん出ていて、意外と多くの人が氷食症を経験しているのだと感じています。
それでも知らない人のほうが圧倒的に多い。
氷食症は、氷への欲求を抑えることができないため、奇妙な行動に出ます。
もしご自身やご家族・身近な方で、氷を必要以上に食べる人がいるのなら、このブログが参考になるかもしれません。
特に印象に残っている、わたしの体験談6つを書きました。
笑っていいのか、ドン引きするのか、微妙な内容ではありますが気軽に読んでいってください。
【氷食症】わたしの壮絶な氷中毒体験談
最近、鉄欠乏症貧血になった記事を書きました。
氷食症は、わたしの場合は鉄欠乏症貧血が重度になった時だけ出る症状です。
頭がおかしくなったのではないかと心配になるほど、氷を食べる症状。
氷を欲する理由は、貧血により酸素不足に陥るため、自律神経が狂います。
そこで、口の中が熱くなり、冷やしたいと強烈に身体が求めるようです。
わたしの体験を書こうと思ったきっかけは、まったく同じ症状のお子さんがいるという話を聞いたこと。
基本的に貧血症状が治れば、氷は一切欲しいと思わなくなります。
わたしの具体的な症状を5つご紹介します。
①製氷器が待てない
わたしが一番重症だったのは中学から高校生のとき。
貯蔵鉄(身体にある鉄)が全くないほど、重度の貧血でした。
貧血だと知る前、急に氷を欲するようになりました。
氷をガリガリかじることが幸せで、中毒のように憑りつかれました。
氷を食べても食べてもすぐ欲しくなり、製氷器に水を入れて冷凍庫で凍るのを待つのですが、待てない。我慢できない。
昔なので、冷凍庫は自動で氷ができません。自分で何度も何度も製氷器に水を入れます。
待てないので、少し氷の膜が張ったくらいで、もう食べます。
薄い氷なので、唇や舌をザクザク切って、血が出ます。
それでも、我慢できないんです。
②駅から家まで走る
学校から帰宅途中も、頭の中は氷のことでいっぱい。
昔はコンビニも少なかったし、口に入れられるような小さな氷は売っていませんでした。
あるのはアイスボックスくらい。
けれど、味がついているのは、いらないんです。
氷が欲しい。
それでもアイスボックスは大量に食べました。ないよりはマシだから。
学校から自宅の最寄り駅に着いたら、氷食べたさに走って帰宅します。
貧血なので走るのはそもそもツライ。それでも走る。
とにかく喉や口を冷たい状態にしたいので、冬場は口をあけながら走ると、冷気が入り込みます。
その冷気を入れることに夢中になってしまい、とうとう熱が出て風邪を引きました。
多分、なにかウイルスを取り込んだみたい。
③かき氷はシロップなし
アイスボックスは味が不要というように、かき氷もシロップは不要です。
ある夏祭りの日、わたしは氷が食べたいのでかき氷の出店で「シロップはかけなくていいです」といいました。
ちゃんと支払うつもりだったのに、氷だけなら無料でいいですよ!と快く対応してくれました。
本当は2つ3つ欲しかったのですが、無料と言われたので1つしか言えませんでしたが、ありがたい。
そこはマクドナルドが出していたかき氷の出店で、マクドナルドの印象が爆上がりしました。
④人の氷はわたしのもの
これほど氷に依存してしまうと、氷は全て独り占めして当然と思うようになります。
ジャイアン方式です。
家族や友人と冷たいものを飲むと、他人の飲み終えた氷は全てわたしのもの。
氷を全部もらいます。
外出先で普通の自動販売機しかなかったら、がっかりします。
たまに紙カップの自動販売機を見つけると、ものすごく嬉しかった。
⑤歯が割れた
これは最近の話ですが、食事をする時に歯が痛むようになり、歯科に行くと歯が割れていると。
また貧血がひどくなっていて、氷をガリガリ食べたため、歯が割れました。
⑥クーラーの冷風で紛らす
今、貧血が再発したので、鉄錠を毎日飲んでいます。
それでも、ヘモグロビンは簡単には増えません。
氷を食べたい衝動にかられるのですが、どうしても早く貧血を治したいので、身体を冷やす原因になる氷を我慢することにしました。
強烈な中毒症状が出ることを知っているので、ひたすら耐えています。
とにかく口の中を冷やしたいわたしは、家のクーラーの冷風を大きな口をあけて取り込んで紛らせています。
変なウイルスを取り込むのは嫌なので、これも本当につらいときだけ。
毎日毎日我慢しています。
時々、限界に達したら、氷を口に入れてガリガリしないように気をつけています。
(歯がまた割れては困る)
氷食症が治るのは、ある日突然
身体の中に鉄が貯まってきたら、氷には見向きもしなくなります。
「あれ?そういえば、氷を食べていなかった」という日が、必ずきます。
わたしはその日を、毎日待っています。
血が薄くなるのは一瞬だけど、増やすのは時間がかかる。
昨日ジムのおばちゃんにそう言われて、さらに鉄分が取れる食事指導を25分もしてもらい、まわりの人の気持ちに、ただただ感謝。
わたしの氷食症の話をすると、だいたい引かれますが、何かに強烈に依存するような経験ってあると思うんです。
スマホ依存、チョコレート依存、やめられない、とまらない(かっぱえびせん状態)!
わたしの場合は鉄分が補えばおさまると知ったから、今はギリギリ平常心を保てています。
氷はじわじわと身体を冷やして自律神経をおかしくして、高校生の頃のわたしは元に戻すのに数年かかりました。
もし同じように氷に夢中になっている人がいたら、まず血液検査。
氷食症レベルになっている人は、食事やサプリメントくらいでは無理です。
例えば、わたしが普段飲んでいた鉄サプリメント。
これは、1日2粒で鉄6.0mgです。
わたしが今飲んでいる鉄のお薬は、1日1錠で鉄50mgです。
鉄錠が身体に合わない人も多いので、その場合は違う種類の鉄錠に変更できたり、重度の場合は鉄の注射もあります。
貧血の原因はいろいろありますので、自分で判断せず、面倒でも病院に行ってほしい。
そして、わたしと同じような症状で悩む人の気付きになればうれしいです。
では、また。
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