コラム

コロナ禍での3年間、わたしは「孤独」でいられた

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2020年からはじまったコロナにより、大きく環境が変化しました。

特に2022年は不安や変化に対応しつつ、自分の進むべき道をみんなが模索してきた一年だったのではないでしょうか。

わたしはこの3年間、とても孤独な生活を送りました。

孤独って寂しいもの?

今日は「孤独」についてわたしが思う3年間の気付きを書きました。

どうぞお付き合いください。

孤独と孤立ってどう違う?

「孤独は人を聡明にする」

この言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「聡明」とは、物事の理解が早く賢いことを意味します。

では、孤独だとなぜ聡明になるのでしょうか。

先に、孤独と孤立の違いから考えてみます。

どちらも他人からみると、ひとりです。

「孤独は安全なひとり」

場所も安全、心も安全、誰にもおびえることなく、満たされた状態でひとりです。

「孤立は不安定なひとり」

誰かにうわさされているんじゃないか、馬鹿にされているんじゃないか、などまわりに人の気配を感じながらいる状態。

孤独というのは、場所も心も満たされた状態で自分を見つめることができる人。

他人軸ではなく、自分軸で物事を考えられるから、聡明なのです。

わたしはひとりがずっと苦手だった

わたしはずっとひとりというのが怖かったのですが、そのお話を。

20代、わたしがホテルで仕事をしていたときのこと。

従業員食堂で食事をするのですが、わたしはひとりで食事をするのが苦手でした。

宿泊部の人は交代で食事に行くのですが、だれか他部署の知人がいれば必ず一緒に食べました。知人がいなくて独りぼっちのときは、全然食事を楽しめませんでした。

キッチンシェフの人やクローズタイムのあるレストラン部門の人は、みんな同じ時間に休憩ができていいなとうらやましく思ったり。

そこでふと気付いたんです。

宿泊部の清掃担当のある男性が、いつもひとりで本を読みながら食事をしているんです。

ひとりなので、孤立しているように見えるかもしれません。でも彼はいつも楽しそうでした。彼は美味しい食事ができる食堂で、自分の好きな読書の時間を持てる「孤独」を楽しんでいたんです。

当時のわたしは「孤立」を恐れていました。ひとりを楽しめるほど、心の余裕がなかったんですね。

コロナ禍で孤独になった

長い年月が経ちましたが、やっぱり孤独を楽しめる自分にはなれませんでした。

いつも誰かと一緒にいたかったし、ひとりでいることにいつも不安を感じていました。

マラソン大会も誰かと一緒に行かないと、ひとりでいけなかったし、トライアスロンの挑戦だって周りの人に背中を押してもらって、協力してもらってやっと。

ひとりでいると、誰かになにか噂されるんじゃないか、友達いないって思われるんじゃないか。

完全に他人からどう思われているかに支配されていました。

わたしが変わったのは、コロナ禍の3年間があったから。

わたしは驚くほど人に会わなくなりました。

ママ友ランチ会がなくなり、ランニング練習会、お盆の恒例女子会、年末の恒例同窓会などすべてなくなり、大事な友達に会えなくなりました。

早々に切り替えができる人は、コロナ禍でも人に会う機会を多く持つ人もたくさんいます。

でも、わたしはコロナ禍により「孤独」でいられる自分が好きになったのです。

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

これは心理学者のアドラーの言葉です。アドラーの教えを凝縮した本「嫌われる勇気」は世界累計で500万部を超え大ベストセラーとなりました。

大勢でいることを悪とする世の中になり、対人関係がなくなったことで、今までひとりが怖かったのに楽しめるようになったのです。

この孤独でいられる状態をできるだけキープしたくなって、ランニング練習やイベントには一切参加しませんでした。集まりのお誘いもお断りして、付き合いの悪いわたしになりました。

この3年間、ほぼ家とジムの往復だけ。

いつもひとりでランニングに出かけて、ひとりでカフェに行って、とことん孤独を楽しみました。ひとりが楽しい、ひとりでいても不安がない、気楽で幸せ。

マラソン大会もひとりでエントリーしました。サッカー観戦もひとりで行けなかったのに、今年はひとりで行きました。

山登りも、花火大会も全部ひとり、最高だったのです。

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ブログ、というターニングポイント

わたしが心の底から孤独を楽しめるようになったきっかけは、ブログをはじめたことが大きなターニングポイントになりました。

コロナ禍の2000年からブログを書きはじめました。このブログの前に少し無料ブログもしていたので、トータル丸3年書いています。

コロナ禍で人に会えないことで感じる不安や恐怖、未来への変化を、みんなが感じました。

そんなメンタルについて、わたしが何か力になれることがあるんじゃないか。本を読むことが好きだし、情報収集も好き、人のためになりたい気持ちも誰よりも強い。

たくさん心理学やメンタルヘルスの本を読み、わたしが解決したかった心の問題もそこで気付くことができたのです。

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言いたいことが言えないわたしが他人の目を気にすることなく、言いたいことを書きまくったブログというツールが、わたしを孤立の不安から解放してくれたのです。

自分の悩みは、どこかのだれかも同じように悩んでいる。

記事をだれが読んでくれたかはわからないけれど、ひとつの記事を何分読んでくれたのか、何人読んでくれたのか、統計が出ます。記事の滞在時間が長いということは、同じように感じて熱心に読んでくれたのだと思うのです。

その声なき声にわたしは支えられて、ずっとブログを書くことができています。

3年間の気付き

孤独を楽しめるようになると、孤立することの恐怖が消えました。

ひとりで走っていても、今までと変わらずSNSのお友達は繋がってくれたし、応援してくれます。ひとりでいても、安らげる居場所をたくさん見つけることができたし、幸せはわたしの中に確実に存在している。わたしは「孤独」を自分のものにしたのです。

そこから2022年の後半に、やっと世の中がコロナの呪縛から解放されてきたタイミングで、数年会えていなかった友達に会うことができました。ランニングの友達にもたくさん会えました。

孤独は楽しかったし、平和だったけれど、友達に会えて思うことはひとつ。

やっぱり、人。

友達と一緒にそばで話して笑って泣いて、生きているってこういうことなんだって思ったんです。一緒に誰かと時を過ごす喜びは、人生そのものなんだって。

悩みが対人関係ならば、幸せも対人関係。

孤独な自分が好きになって、さらに人といる喜びをかみしめることができた。

これが、わたしがコロナ禍の3年間で得た気付き。

だから、今最強だし、最高に幸せです。

あなたはこの3年間、どうでしたか?

きっと成長を感じなくて不安で、空白の3年間だったと思います。

わたしもそう、同じです。

そこから気付くことはたくさんあるし、あなたも何も変わっていないわけじゃない。

この3年間の経験が、これからの人生の「力」に必ずなります。

だからこそ

会いたい人に、会えるときに会っておこう。

行きたい場所に、行けるときに行っておこう。

2023年、新しい気持ちでみんながスタートできることを、心から願っています。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

では、また。

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ABOUT ME
Yumi Miyai
<Webライター・ブロガー> ザ・リッツ・カールトン大阪で11年勤務後、2児の母に。 「好きなことだけして生きる」をモットーに、キレイは運動と心で叶うコツを発信しています。

POSTED COMMENT

  1. りんへい より:

    初めてコメします。男性ですが(笑)コロナ禍で、随分と世の中が変わりましたね。職場の飲み会や送る会も無くなりました。良い面と悪い面もありますが、あまり深く考えることなく、今を生きていることに感謝ですね〜。

    • Yumi Miyai より:

      りんへいさん、コメントありがとうございます。送別会までなくなると少しさみしい気もしますね…。深く考えることなく、今を生きている。そこに感謝、本当にそうですよね。素敵なお言葉です!わたしも今のこの状況を受け入れつつ、楽しんでまた一年過ごしたいです。

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