実は自分自身が低体温だと、気付いていない方が少なくありません。
また通常はさほど低体温でない人でも、
冬に走るランナーは「低体温症」になる可能性もあります。
自分が低体温なのかチェックして、
改善できる方法をご紹介します。
体温を上げて、健康な身体を目指しましょう!
「冷え性・低体温」チェック
現代人に太りやすい人、ダイエットに苦労する人が多いのは、
「冷え」「低体温」に大きな原因があります。
一般的に36.5℃以下は低体温と考えますが、
まず自覚症状でチェックしてみてください。
・目の下のクマや顔のくすみがある
・お腹を手でさわると冷たい
・普段から涙や鼻水が出やすい
・足がむくみやすい
・くちびるが紫っぽい
・便秘または下痢をよくする
・生理痛や生理不順がある
・夜中や明け方に目が覚める
※チェック数が多いほど、「低体温」のリスクが大きくなります
体温が低いとどうなる?
「体温が1℃下がると、代謝は約12%下がる」と言われています。
代謝とは、身体内のエネルギー変換のこと
・日常生活で消費するエネルギー
・じっとしていても消費するエネルギー(基礎代謝)
基礎代謝は60~70%を占め、加齢とともに下がります。
そのため、年々同じ食事をしていても太りやすくなるのはそのためです。
また、低体温になるとあらゆる病気を招くと言われています。
・冷えると血流が悪くなるので、肩こりや身体のさまざまな部位の痛み
・血行不良により血液が汚れ、女性特有の生理痛など
・免疫力の低下
・精神状態の低下
心の問題にもつながる低体温:
1日のうち体温が最も低くなるのは午前3時から5時ですが、
この時間帯は不眠やうつの人がいちばん目を覚ましやすく、
自殺の多い「魔のとき」でもあります。
体温が下がることで、精神状態が悪化するため。
体を温めて体温の底上げをしてあげることも重要です。
体温を上げる方法3つ
①お風呂につかる
体温が平熱から1℃上がると、免疫細胞の活性が5~6倍になります。
1日に1回でも2回でも、体温を上げることで免疫力がぐんと高まります。
塩をひとつかみ(80gくらい)、湯舟に入れるとさらにポカポカします。
上がるときにシャワーで流してくださいね。
シャワーで済ませたい日:
首のうしろに温かいお湯をしばらく当ててください。
首には太い血管があるので、全身の血液が温まりやすくなります。
風邪気味のときも効果があります。
②身体を温めるものを意識してとる
旬の食べ物は身体によいものです。
たとえば、夏の旬であるきゅうりやスイカは身体を冷やしてくれます。
冬によく食べるすき焼きは、
肉・卵・ネギ・しょうゆなどの身体を温める食品が多く使われています。
青・白・緑の食品、暑い地域のもの、夏にとれたもの
赤・黒・橙色のもの、寒い地域のもの、冬にとれたもの
ぽかぽか「ショウガ紅茶」
お茶の中で最も温め効果の高い紅茶に、
ショウガをすりおろして入れるだけ。
お好みで黒砂糖かハチミツを入れてもOKです。
一日3杯くらいがおすすめです。
食事の食べ過ぎには注意しましょう。
食事を取ると、胃腸に血液があつまります。
そのぶん筋肉には血液がじゅうぶんに行かなくなるので、
体が冷えやすくなります。
③適度な運動をする
体の中で、最も熱を生産している器官は「筋肉」です。
その筋肉の約70%が下半身にあります。
そのため、スクワットや歩くことが大事ですね。
けれど私は筋トレで筋肉を増やしたことで、足の冷え性を克服しました。
夜も靴下を履かなくても、秒で眠れるように!
ランナーは要注意「低体温症」とは
低体温症とは、体温が35℃以下に落ちてきた状態です。
ランナーの私たちは夏の熱中症対策は敏感ですが、
冬の低体温症も命の危険を伴う症状なのです。
ランニング中に低体温症になるポイント:
気温が低い、風が強い、雨や雪が降っている、大量の汗をかいている
走るということは、体に風を受けているので、体温が奪われるのです。
・走りはじめはウインドブレーカーなどを着ておく
・手袋やネックウォーマーなども活用する
・水分を補給する
・汗が乾きやすい素材のウェアを着る
(綿のTシャツで汗をかいた状態で走ると、急激に体温が低下する場合があります)
私も低体温症の怖さを知った
以前ジムで「体温を測る」イベントがありました。
冬の時期でしたが、外を走ってジムに戻ると、
毎回体温が低すぎて計測できないのです。
そんなことあるの?と私自身がびっくりしたのですが、
その時に「低体温症」というのを知りました。
手は冷え切って動かなくて、これが悪化すると危ないのだと。
あまり知られていませんが、死亡率も高く、油断してはいけませんね。
私は多少寒いくらいなら半袖で走りますが、走る前は筋トレをして、
体をあたためておく、ウインドブレーカーを持っていく、
走った後はしっかりケアして湯舟に浸かるなどしています。
手の冷え対策
血液に酸素を多く含ませることで、血流をよくし、
全身を温める方法が有効です。
手を揉む、深く呼吸するということです。
まとめ
心が豊かな人はリラックスさせる副交感神経の働きを高めて、
血流をよくするとも言われています。
疲れたときはゆっくり休む、寝るということです。
できることを少し意識して、
今年の冬は「熱をもった自分」で過ごしたいですね!